トヨタ、新サブスク「KINTO Unlimited」提供へ 進化と見守りを追加

2022年12月9日 09:03

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KINTO Unlimited(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

KINTO Unlimited(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]

  • アップグレードレディ設計:発表資料より
  • アップグレードレディ設計:発表資料より
  • コネクティッドドライブトレーナー:発表資料より
  • コネクティッドドライブトレーナー:発表資料より
  • コネクティッドカーケア:発表資料より
  • コネクティッドカーケア:発表資料より

 トヨタ自動車とKINTOは7日、「KINTO」をベースとした新しいサブスクリプションサービスとして「KINTO Unlimited」を提供すると発表した。最初の対応車種は、11月16日に発表され今冬発売予定の新型プリウスの一部グレードとなる。

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■KINTO Unlimitedの概要

 昨今の自動車業界は進化スピードが非常にスピーディーで、安全機能やテレマティクスサービスといった機能に対して、その傾向が顕著に表れている。だが基本的にはアップデートなどといった方法はなく、ユーザーは発売された時点での機能のみを使うことになる。

 KINTO Unlimitedは、新機能も追加したいといったニーズにも応え、従来の「KINTO」に、「進化=アップグレード」、「見守り=コネクティッド」の付加価値を追加したものだ。通常は下がっていくクルマの価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料引き下げにあらかじめ充当することで、リーズナブルな価格を実現するとしている。

■アップグレードとコネクティッド

 アップグレードでは、ソフトウェアとハードウェアに分けられる。ソフトウェアではOTA(Over The Air)、いわゆる無線通信を利用して更新を行い、Toyota Safety Senseを随時最新版へ進化させる。これはトヨタ初の試みという。ユーザーの費用負担はない。

 ハードウェアは、こちらもトヨタ初となる「アップグレードレディ設計」を採用。これは将来登場する装備の後付けを想定した設計だ。今後使用可能になる部品のブラケット、配線やセンサーなどアップグレードに必要な作業をあらかじめ行っておくことで、実作業の簡素化や短時間化を図る。これにより、全国どこでも対応でき、アイテムの選択肢も増えるという。

 ハードウェアアップグレードは2023年央より、ブラインドスポットモニター(BSM)、パノラミックビューモニター、ステアリングヒーターなどから行うとしている。費用負担に関しては、アイテムごとに「一括」もしくは、「サブスク月額料金への上乗せ」の2通りが選べる。

 コネクティッドは、車を見守る機能だ。コネクティッドドライブトレーナーと、コネクティッドカーケアで構成される。

 実証実験のため当面は費用負担が発生しないコネクティッドドライブトレーナーは、コネクティッドサービス「T-Connect」を通じて、運転時のアクセルの踏み方といった癖などを収集。アプリで1人1人にあった安全な運転方法や燃費向上につながるアドバイスを送信する。さらにそこからユーザーに運転に合わせたアイテムなどの提案も予定している。

 コネクティッドカーケアは、エンジンオイルなど定期交換が必要なアイテムの状態を、ユーザーの運転データをもとに把握。最適な交換タイミングなどを専用のアプリやディスプレイオーディオに表示し提案する。こちらに関しても費用負担はない。

 「KINTO Unlimited」専用アプリは、2023年2月の公開を予定している。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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