犯罪報道で自宅住所の地番掲載、プライバシー侵害にあたらず 最高裁判決

2022年11月30日 08:07

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記事提供元:スラド

覚醒剤取締法違反で逮捕された夫婦が、静岡新聞の記事に自宅の住所を地番まで掲載されたことにより、プライバシーを侵害されたと訴えた裁判で、最高裁判所は原告の上告を退けた。原告となったのは静岡県に住むブラジル国籍の夫婦。2018年に覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕されたが、夫婦はその後不起訴となっていた(NHK)。

1審では「地番まで掲載する必要性が高いとは言い難い」としてプライバシーの侵害を認めたが、2審は「報道される必要性が高く、表現の自由の保障が及ぶ」として1審とは逆に訴えを退けた。最高裁判所はプライバシーの侵害にはあたらないとする2審の判決を確定させたとしている。

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