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18日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で3日続落、中国コロナ感染再拡大を懸念
*17:28JST 18日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で3日続落、中国コロナ感染再拡大を懸念
18日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比18.19ポイント(0.58%)安の3097.24ポイントと3日続落した。
中国経済活動の停滞が懸念される流れ。国内では新型コロナウイルスの感染が再拡大し、複数地域で行動抑制が強化される状況だ。コロナ防疫措置に緩和(微調整)の動きはあるものの、当局は感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を堅持しているだけに、経済正常化には時間がかかるとみられている。社会不安も警戒された。政府の厳しいコロナ対策に抗議し、大規模な街頭デモが発生する事案もある。中国経済対策の期待感などで指数は買われる場面がみられたものの、指数は、結局マイナス圏に沈んで終えた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が4.9%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)世界最大手の聞泰科技(600745/SH)が4.0%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)とパワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)がそろって3.0%安で引けた。
運輸関連株も安い。春秋航空(601021/SH)が3.7%、中国国際航空(601111/SH)が2.2%、上海国際機場(600009/SH)が1.7%、中遠海運特殊運輸 (600428/SH)が5.5%ずつ下落した。不動産株、エネルギー株、消費関連株、素材株、金融株、軍事関連株なども売られている。
半面、医薬品株は高い。華潤双鶴薬業(600062/SH)が8.5%、上海復星医薬集団(600196/SH)が8.4%、天士力医薬集団(600535/SH)が5.0%ずつ上昇した。そのほか、ゲーム株も物色されている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.08ポイント(0.72%)安の287.84ポイント、深センB株指数が0.27ポイント(0.02%)高の1129.74ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《NH》
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