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厳しい寒さを表すネイティブらしい英語表現
以前、イギリス英語の「寒い」を表すポピュラーな表現を紹介した。英語で「寒い」と言うと「cold」が有名だが、「chilly」や「nippy」の方がニュアンスを表す便利な表現としてよく使われる。また、とても寒い場合は「freezing」がよく使われる。
【こちらも】イギリス英語で「寒い」を表す日常的な表現3選
実はこれ以外にも寒さを表す表現はまだたくさんある。そこで、本格的な冬を前にした今回は、厳しい寒さを表すのに便利なネイティブらしい表現をいくつか紹介しよう。
■crisp
「crisp」とは、たとえばポテトチップなどを食べた時のパリパリっとした食感を表す形容詞である。食べ物以外では、紙がバリバリ音を立てるさまを表すこともある。一見、寒さと関係なさそうだが、天気を指して「身の引き締まる」や「すがすがしい」などを意味することもあるのだ。
「crisp」で春や秋の肌寒い気候を形容することもあるが、「It’s crisp outside」と言うと、地面に霜が降りているような寒い日を想像するだろう。氷点下まではいかないが、摂氏1~2度ぐらいのイメージだ。
■It’s brass monkeys out there
「It’s brass monkeys out there」は聞きなれないかもしれないが、イギリス特有のスラングとして、非常に寒い時に使われるフレーズである。
これだけではなぜ寒さを表すのかわからないが、本来はもっと長いフレーズに由来する。若干下品な意味合いなので訳さないが、「It’s cold enough to freeze the balls off a brass monkey」を婉曲にした言い方だ。通常よりも非常に寒い天気のことを、単に「brass monkey weather」とも言う。
■bitter
「bitter」と言うと「苦い」という意味を想起するかもしれないが、厳しい寒さを表現する場合にも使われる形容詞だ。「bitter」と言う時は、ちょっと肌寒い程度ではなく、頭から足元まですっぽり厚着しなければならないぐらいの寒さを表す。日本で言うなら、真冬の北海道のような寒さだろう。
■brutal
「brutal」とは「冷酷な」や「残忍な」などを意味する形容詞だが、天候の厳しさを表現することもある。ただ、「It’s brutal」と言うとちょっとやそっとの寒さではない。命の危険にかかわるほどの寒さを表すから、日常ではあまり聞くことのない表現だろう。極地の自然の厳しさを伝えるような場合にふさわしい。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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