9月の外食市場規模は2454億円、10カ月連続でプラス 居酒屋業態は約4倍に

2022年11月3日 17:08

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 ホットペッパーグルメ外食総研が9月の外食市場規模を発表し、居酒屋やバー業態を中心に8月に続いて全ての業態で前年同月比プラスとなったことが分かった。

【前月は】8月の外食市場規模は2385億円 9カ月連続プラス 飲酒主体は3倍超に

■10カ月連続で外食市場はプラス

 11月1日、ホットペッパーグルメ外食総研が9月の外食市場調査を発表した。9月の外食市場規模は前年同月比1,104億円増の2,454億円となり、10カ月連続でプラスとなった。個別の指数では、外食実施率は同16.9ポイント増の63.4%。外食頻度は同0.51回増の3.74回。外食単価は同380円増の2,602円。9カ月連続で3指数全てプラスだった。

 圏域別の市場規模は首都圏が同786億円増の1,578億円。関西圏が同224億円増の608億円。東海圏が同91億円増の268億円となり、6カ月連続で3市場全てプラスとなっている。

■2カ月連続で外食実施率・単価が全ての年齢層でプラス

 8月に続いて外食実施率と外食単価は男女ともに全ての年齢層でプラスとなった。また8月同様に外食実施率は男女とも全ての年齢層で前年同月比が2桁割合のプラスとなっている。中でも50代女性が前年同月比20.2ポイント増の56.5%、60代男性が同21.2ポイント増の62.8%と大きく伸びている。

 外食単価は40代男性(9月の外食単価:2,569円、前年同月比:520円増、以下同じ)、50代男性(2,821円、497円増)、60代男性(2,838円、677円増)、60代女性(2,664円、494円増)が大きく伸びた。その一方、20代男性(2,210円、28円増)、20代女性(2,475円、75円増)が小幅の伸びに留まった。

■居酒屋業態は前年の約4倍に大幅アップ

 業態別市場規模は8月に続いて全16業態がプラスとなった。特に大きく伸びたのは、和食料理店(9月の市場規模:398億円、前年同月比:166億円増、以下同じ)、中華料理店(169億円、60億円増)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(143億円、48億円増)。フレンチ・イタリアン料理店(176億円、81億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(288億円、97億円増)、ファミリーレストラン、回転すし等(189億円、44億円増)。居酒屋(466億円、354億円増)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(55億円、43億円増)、スナック、ナイトクラブ、キャバレー(40億円、23億円増)など。

 業態合計では、軽食主体が前年同月比35.4%増、食事主体が同55.2%増と伸びただけでなく、それ以上に飲酒主体が同288.3%増と大きな伸びを示した。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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