音楽教室の著作権料問題、生徒は不要 教師は徴収対象 最高裁が判断

2022年10月25日 16:35

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記事提供元:スラド

音楽教室の講師と生徒による楽曲演奏が、JASRACの著作権使用料の徴収対象となるかが争われた裁判(過去記事その1その2)の上告で、最高裁の深山卓也裁判長は24日、生徒の演奏について徴収を認めなかった二審知財高裁判決を支持。JASRACの上告を棄却した。これにより、講師の演奏のみ徴収を認める判断が確定した。現状、全国にある音楽教室6700施設の大半が徴収に応じていない。今後、講師の演奏に伴う著作権料の支払いが発生し、受講料に影響する可能性もあるとしている(時事通信共同通信)。

あるAnonymous Coward 曰く、 JASRAC側が従来想定していた使用料は教師と生徒双方を徴収対象とすることを前提としていたため、実際の金額は今後改めて協議される見通し。

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