リンシュウ、2023春夏コレクション発表 リゾート地の風景や美しさを服に

2022年9月27日 08:15

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記事提供元:アパレルウェブ

 デザイナー山地正倫周と山地りえこによる「リンシュウ(RYNSHU)」が2023春夏コレクションを発表した。“FASHION REMEDY”をテーマにした今シーズン。ファッションは世界を心地よくするもの、着る人を癒やすものであるという原点に立ち返り、南の国へのリゾートや旅からインスパイアされたようなコレクションを見せた。


 パリコレクションデビューから30周年となった、2022春夏からはウィメンズコレクションを本格的にスタートし、パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク会期中に、パリのプレスから東京でのランウェイ映像を世界に公開。


 国立新美術館でコレクションを開催した今回。雨上がりのリゾート地や砂浜を歩くように、美術館から登場し、水にぬれ、光るテラスを進むモデルたち。身に着けているのは、デザイナー自身がモルディブで撮影したという、ピンクの花や鮮やかな植物、海や砂浜の風景をシルクサテンにプリントしたジャケットやドレス、スカート。ウィメンズコレクションを本格化した1年前からいち早く打ち出した、砂時計のようなシルエットのジャケットやドレス。軽さや風の流れを形にしてしまったようなアシンメトリードレス、前後のプリントや丈が違うドレス、透ける黒と透けない黒の組み合わせ。近未来的ムードやアニマル柄のディテールなどは残っているものの、デザインやシルエットをより洗練させながら、デザインは東京の夜景や雌ヒョウからインスピレーションを得たようなムードやセクシーさから一転した。髪の毛も花や海のようなピンクやブルーに染め上げられる。
 


 また、ウエストを絞ったリトルブラックドレスや、美しい花や植物を反転したような木漏れ日プリント、ビジューやスパンコールでビーチを描いたドレスなど、リゾート地でのディナーやパーティに着ていけるようなアイテムやメンズコレクションもしっかりと提案している。


 アフターコロナやニューノーマルの時代に求められる旅やリゾート。リゾート地の風景や美しさをそのまま着てしまった、服にしてしまったよう。真夏の夜の夢とリアル、パリメンズコレクションに参加する以前から発表していた、ブランドの原点でもある自然をモチーフにしたグラフィックや美しさ、日本刀のような無駄のないラインと山地正倫周と山地りえこによる今がひとつになったコレクション。
取材・文:樋口真一
 
■「リンシュウ」2023春夏コレクション

 
 
Courtesy of RYNSHU
「リンシュウ」公式サイト
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