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トミー ヒルフィガー、3年ぶりにN Yでフィジカルショー開催 常に進化するトミーの世界
「トミー ヒルフィガー( TOMMY HILFIGER)」が、2022年9月11日に米ニューヨークで、「シーナウ・バイナウ」の2022秋冬コレクションショーを開催した。場所はブルックリン区にあるドライブインシアターで、屋外での大規模なショーとなった。
今季のインスピレーション源は「アンディ・ウォーホールのファクトリー」。イギリス人デザイナーのリチャード・クインとのコラボレーションによる限定コレクションも含まれている。
コレクションはカレッジなモチーフが強く、ラガーシャツ、ニットマフラー、レタードカーディガン、チルデンセーター、スタジアムジャンパー、タータンチェック、レジメンタルタイなど、プレッピーなアイテムが数多く登場する。それでいてセーターやラガーシャツは極端にビッグサイズだったり、チノパンが極端なバギーであったり、あるいはトップスがクロップ丈だったりと、プロポーションを変えて作られ、ヒップホップ色の強いスタイリングを披露した。
さらにハーネスのスタイリング、スパイクのついた革のバイカージャケット、他に大きなカウボーイハットなど、クリーンなイメージに留まらない、ダークなサイドも見せた。THのロゴを組みあわせたアイテムが強く打ち出され、スーツやジャンプスーツで展開された。
今季のもうひとつの特徴としては、モデルのダイバーシティがさらに進んだことで、プラスサイズのモデルは女性のみならず男性にも登場、また白斑症の男性モデル、シニア世代のモデルも闊歩して、すべての人をインクルーシブするインターナショナルブランドであることをアピールした。
トミー・ヒルフィガー氏が語る今シーズンのポイント
バックステージで、トミー・ヒルフィガー氏(以下トミー)自身が、アパレルウェブのインタビューに応じてくれた。
—ニューヨークでのショーの開催は、トミー:ハーレムのアポロシアター以来ですね。おめでとうございます。
今回はすばらしい大規模のショーになります。
—今回はウォーホールのファクトリーがテーマだと伺っています。実際にウォーホール氏とは生前にお会いしていると思いますが、どんな印象だったでしょうか。
トミー:すばらしいカリスマと、クリエイティビティのある人でした。彼がアートとファッション、そして音楽を一緒にしました。そのエネルギッシュなファクトリーのイメージを表現してみました。
—あなたのデザインはプレッピースタイルがシグネチャーですが、今回はどのように表現されるのでしょうか。
トミー:クラシックなアイコンピースを取りあげながら、シルエットやプロポーションを変えたり、サスティナビリティに配慮したりして、現代にアップデートしてみました。クールなプレッピースタイルです。
—今回のキールックを教えていただけますか。
トミー:新しいモノグラムを作ったので、服やバッグなど、さまざまなピースに使われ、大きなステートメントとなります。
—今回、ロボロックスで初のメタバースランウェイを打つと聞きましたが、どうしてそうされたかったのでしょう。
トミー:誰よりも先に行きたかったからです。私は常に新しいテクノロジーや文化を受け入れて、誰よりも先に手がけるようにしています。
世界のビッグネームや日本のセレブリティも出席
会場には巨大なスクリーンが何台も設置され、メタバースの世界でアイテムが買える方式が取られた。
今回のフロントローにはセレブたちが集まり、トラヴィス・バーカーとコートニー・カーダシアン、ショーン・メンデス、ジョン・レジェンド、ケイト・モス、ジョン・バティストらが出席。また日本からは女優の仲里依紗、モデルの大平修蔵、YAMATOらが、そして韓国からはラッパーのビンジノが出席した。
あいにくとショーは雨に降られたが、モデルたちは雨をももとともせず闊歩して、フィナーレではトラヴィス・ベイカーがドラムを披露した。
取材・文:黒部エリ
Courtesy of TOMMY HILFIGER
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※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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