関連記事
米控訴裁判所、AIは特許の発明者として認められないとする1審判決を支持
米連邦巡回区控訴裁判所は 5 日、特許の出願書類に人工知能 (AI) を発明者として記載することはできないとする連邦地裁の判断を支持した(裁判所文書: PDF、The Verge の記事)。
この裁判は Stephen L. Thaler 氏が開発した AI システム「DABUS」を唯一の発明者として特許を出願し、米特許商標庁 (USPTO) が受理しないのを不当だとして訴えているものだ。1 審のバージニア東部地区連邦地裁では昨年 9 月、議会が意図する発明者は自然人に限られており、いずれはテクノロジーが進歩して人工知能が発明者として認められるレベルに達するかもしれないが、それを決めるのは議会であるとの判断を示していた。
控訴裁判所でも特許法が発明者として認める「individual(s)」が自然人に限られることに議論の余地はなく、法律の条文が明確に答えを示している場合にそれ以上の分析を行うことはないと指摘。Thaler 氏は南アフリカで DABUS の発明が特許として認められたとも主張したが、外国の特許局が米国の法律を解釈したわけではなく、その判断が結論に影響することはないとして、連邦地裁の判断を支持した。
スラドのコメントを読む | YROセクション | YRO | 法廷 | パテント | 人工知能 | アメリカ合衆国
関連ストーリー:
米著作権局、AI が生成した絵画の著作権登録を 3 回にわたって拒絶 2022年02月23日
米連邦地裁、AI が特許の発明者と認められる日はまだ来ていないと判断 2021年09月07日
南アフリカとオーストラリア、AI を特許の発明者と認める 2021年08月04日
米特許商標庁、特許出願書類にAIを発明者として記載することはできないと判断 2020年05月04日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク