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映画『イニシェリン島の精霊』23年1月公開 『スリー・ビルボード』監督最新作
『スリー・ビルボード』の監督・脚本で知られるマーティン・マクドナー監督の最新作、映画『The Banshees of Inisherin』が邦題『イニシェリン島の精霊』として、2023年1月に日本公開されることが決定した。あわせて予告映像も解禁された。
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■全世界待望のマーティン・マクドナー監督最新作
映画『イニシェリン島の精霊』は、第90回アカデミー賞では作品賞をはじめ計7部門でノミネートされ、ゴールデングローブ賞および英国アカデミー賞では作品賞と脚本賞を受賞した大ヒット映画『スリー・ビルボード』(17)を生み出した、マーティン・マクドナー監督の最新作。
映画監督・脚本家としてだけでなく劇作家としても知られるマクドナー監督の代表作のひとつに、アイルランドのアラン諸島を舞台とした「アラン諸島三部作」がある。ブロードウェイで絶賛を浴びたブラックコメディ戯曲『イニシュマン島のビリー』(96)、トニー賞演劇作品賞候補にもなった戯曲『ウィー・トーマス』(01)に続く第3作として執筆されながら、上演も出版もされていなかったのが本作『イニシェリン島の精霊』だった。
待望の最新作の舞台は、本土が内戦に揺れる1923年のイニシェリン島。平和な島で、主人公パードリックは長年の友人コルムから突然絶縁を告げられるーー。そんな本作は、8月31日からの第79回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門でのワールドプレミア、9月にはトロント国際映画祭での北米プレミアも決定している。
■マクドナー監督らしさに惹かれる予告映像解禁
解禁された予告映像は、主人公パードリックが老婆から「コルムとは親友だったのでは?」と問われるシーンから始まる。パードリックは今でも親友だと答えるが、コルムはバーで横に座ろうとした彼を拒絶する。自分が何かしたなら教えて欲しいと言うパードリックに対して、コルムは「何もしていない、ただ嫌いになっただけ」と答えるのだ。
やがてコルムの拒絶は、「これ以上俺に関わるなら、自分の指を切り落とす」と言うほどまで強くなり、狂気をおびていく。これは子供じみた喧嘩なのか、それとも何か理由があるのか?切なく心を揺さぶる物語、過激な描写、絶妙なセリフの応酬、そして衝撃的な結末が待つ、マクドナー監督らしい魅力の溢れるブラックコメディだ。
主人公パードリックを演じるのは、映画『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(17)のコリン・ファレル。過去にマクドナー監督作品は、『ヒットマンズ・レクイエム』(08)と『セブン・サイコパス』(12)でも主演を務めている。コルム役は、「ハリー・ポッター」シリーズなどに出演し、『ヒットマンズ・レクイエム』でもコリン・ファレルと共演したアイルランド人俳優、ブレンダン・グリーソンが演じる。
■映画『イニシェリン島の精霊』あらすじ
1923年、アイルランドの西に浮かぶ、イニシェリン島。島民全員が顔見知りの小さな島で、パードリック(コリン・ファレル)は長年友情を育んできたはずだった友人コルム(ブレンダン・グリーソン)に、突然の絶縁を告げられる。理由もわからず動揺するパードリックは、妹シボーン(ケリー・コンドン)や変わり者の隣人ドミニク(バリー・コーガン)の力を借りて解決しようとする。
しかし事態は悪化し、コルムから「これ以上自分に関わると自分の指を切り落とす」と恐ろしい宣言をされてしまう……。美しい海と空に囲まれた穏やかなこの島に、死を知らせると言い伝えられる“精霊”が降り立つ。その先には、誰も予想できない衝撃的な結末が待っていたーー。
(記事:ヤスダ ユウカ・記事一覧を見る)
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