映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』大前粟生の小説を初映像化、主演は細田佳央太

2022年8月1日 07:26

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記事提供元:ファッションプレス

 大前粟生の小説『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』が映画化。2023年春に公開される。

■大前粟生の小説『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』映画化

 『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』は、大前粟生の同名小説を原作とする映画作品。『死んでいる私と、私みたいな人たちの声』や『おもろい以外いらんねん』『きみだからさびしい』など繊細な感性で描く話題作を生み出し続けている、大前粟生の作品が映像化されるのは本作が初となる。

■“恋愛を楽しめないの、僕だけ?”ぬいぐるみサークルの大学生の物語

 物語の主人公は“恋愛を楽しめないの、僕だけ?”と苦悩し、男らしさ・女らしさのノリが苦手な大学生・七森。大学の「ぬいぐるみサークル」を舞台に、七森と心を通わせる麦戸や彼らを取り巻く人々を描く。

■主演は細田佳央太、駒井蓮と共演

 主人公・七森剛志を演じるのは、細田佳央太。『花束みたいな恋をした』『子供はわかってあげない』『女子高生に殺されたい』『線は、僕を描く』、2023年の大河ドラマ「どうする家康」など注目作への出演が続く細田佳央太が、『町田くんの世界』以来となる映画主演を果たす。

また、七森と心を通わせる麦戸美海子は、『いとみち』の駒井蓮が演じる。

 監督は、『21世紀の女の子』の⼀篇「projection」や、『眠る虫』などを手がけた新鋭・金子由里奈。原作者の大前粟生とはもともと交流があり、金子が「商業での長編デビューをするならこの作品」と熱望していたという。

■細田佳央太、駒井蓮、大前粟生、金子由里奈のコメント

 〈細田佳央太(七森剛志役)コメント〉
初めて『ぬいぐるみとしゃべる⼈はやさしい』のお話を聞いたときは、間違いなく今やるべき作品だと感じました。現代が不安定な中で、ぬいしゃべを世に送り出すことで必ず誰かを救うことができるのではないかと。繊細で優しすぎる七森を演じることはプレッシャーや不安が付き纏っていましたが、本当に温かいぬいしゃべチームに⽀えて貰い、演じ切ることができました。七森と同じような苦しみや悩みを抱えている⼈たちの気持ちが少しでも楽になって貰えたら嬉しいです。

〈駒井蓮(麦戸美海子役)コメント〉
「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」に出会えて本当に良かったです。また、金子監督をはじめキャスト、スタッフの皆さんが、ずっとずっと「やさしい」空間を作ってくださったからこそ、私も麦戸として楽しくぬいぐるみと喋ることが出来ました。 この映画は、肯定するしないに拘らず、まず今の気持ちを受け止めてくれて、人々のグレーな部分に寄り添ってくれる作品だと思います。是⾮、楽しみにして頂けると嬉しいです。

〈大前粟生(原作)コメント〉
最終日に撮影を見学させて頂いたのですがめちゃくちゃ雰囲気のいい現場でした。スタッフさんキャストさんひとりひとりが登場⼈物たちやぬいぐるみたちと友だちになっているみたいで、ぬいぐるみサークルの部室はとっても居心地が良かったです。金子さん監督の"ぬいしゃべ"超楽しみです!

〈金子由里奈(監督)コメント〉
弱いひとが弱いまま生きられる場所はないのだろうか。そう思っていた時にこの原作に出逢いました。 『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』には傷ついた⼈がたくさん出てきます。 撮影中、私自身も人間が持つ加害性や言葉について幾度も省みていました。物語に共鳴してくれた俳優さんやスタッフ陣と、傷つくことや優しさについて、⼀緒に立ち止まって考えながら作り上げた映画です。 私たちは圧倒的に対話が足りてない。社会が少しでも優しくなりますように。日々の無力さに疲れてしまったあなたに観てもらいたいと願っています。

【詳細】
映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
公開時期:2023年春
出演:細田佳央太、駒井蓮
原作:大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(河出書房新社刊)
監督:金子由里奈
脚本:金子鈴幸、金子由里奈
音楽:ジョンのサン
プロデューサー:髭野純
製作・配給:イハフィルムズ

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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