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大和ハウスグループ3社、建設現場向けに自走清掃ロボットを開発
大和ハウスグループが開発した自走清掃ロボット(画像は大和ハウス工業発表資料より)[写真拡大]
大和ハウス工業、大和リース、フジタの大和ハウスグループ3社が、粉じんや釘などを掃除する自走ロボットを建設現場向けに開発した。床の清掃にかかる作業時間40時間相当を自動化でき、建設現場の人手不足問題の解消に役立てる。実証実験を経て、2023年度に3社で30台の導入を計画している。
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開発されたロボットは、砂利なら15mm程度まで、釘や小ねじなら50g程度まで清掃できる。分速30メートルで移動し、8時間につき約3000平方メートルの掃除を行う。連続稼働時間は4時間、一度に最大15L分のゴミを回収できる。木くずなども含め建設現場に散乱する様々なゴミを作業員に変わって集める。
ロボットの重量は約70kgだが、ユニットごとに4分割できる。分割すれば小型で軽量になるため、持ち運びが可能。エレベーターのない現場でも利用することを想定した。
建設現場では釘などが散乱すると危険なため、清掃しながら作業をする必要がある。中でも工場や店舗など中型から大型の建設現場は清掃範囲が広く、作業員の大きな負担になっていた。
従来は、ゴミの種類や床材に応じて手押しスイーパーや業務用掃除機など使い分けながら、作業の合間を縫って清掃していたという。そのため本業ではない床の清掃が、建設現場における長時間労働の原因のひとつとなっていた。
自走ロボットを導入すれば、床の清掃を無人・自動で行うため、作業員が本来の業務に集中できる。生産性が向上し、衛生面も維持できるようになると見込んでいる。
大和ハウスグループが建設現場向けの清掃自走ロボットを開発したのは、深刻化する人手不足問題を解消するため。建設業の作業員は高齢化しており、新たな担い手の獲得も難しくなっている。
また、国土交通省が作業員の労働環境改善のために4週8休を推進しており、時間外労働の上限規制への対応も2024年から行うことが求められている。こうしたことから、作業員の労総時間を削減することが喫緊の課題として持ち上がっていた。
これを受け3社は、2021年4月に自走掃除ロボット開発プロジェクトを開始。パートナーとしてKYOSOテクノロジを迎えて開発を行った。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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