ドキュメンタリー映画『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』ホロコースト加害者側の証言を追う

2022年7月11日 07:39

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記事提供元:ファッションプレス

 ドキュメンタリー映画『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』が、2022年8月5日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほかで全国順次ロードショー。

■“第三帝国”に関わった人々の証言を追う

 『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』は、ヒトラー率いるナチス支配下のドイツ“第三帝国”でユダヤ人大量虐殺「ホロコースト」を実際に目撃した加害者側の証言や当時のアーカイブ映像を記録したドキュメンタリー映画。

 インタビューしたのは武装親衛隊のエリート士官から強制収容所の警備兵、ドイツ国防軍兵士、軍事施設職員、近隣に住む民間人まで幅広い。生存する最後の世代である彼らが語った言葉はいったい何だったのか。

■ホロコーストの背景から監督のルーツを探る

 監督を務めるのは、ホロコーストで殺害された祖父母とユダヤ人難民の母を持つルーク・ホランド。ホランドは自身のルーツを探りながら“第三帝国”と関わった人々に対して2008年から10年の歳月をかけて250以上のインタビューを行い、ホロコーストが繰り広げられた背景を辿った。

 劇中には、ハーケンクロイツ旗の隣で一列に並び敬礼するドイツ市民の姿や、ヒトラーユーゲントの少年たちが行進する様子などナチス占領時代の貴重な映像が映し出され、「目をくらまされるな!」と若者たちに必死に訴えかける元武装親衛隊員の言葉や、顔を両手で覆う女性の姿も。インタビューで浮き彫りになった様々な証言を紹介しながら、戦争における責任や罪がどのようなものであるのか迫っていく。

■<映画『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』あらすじ>

 イギリスのドキュメンタリー監督ルーク・ホランドは、アドルフ・ヒトラーの第三帝国に参加したドイツ人高齢者たちにインタビューを実施した。ホロコーストを直接目撃した、生存する最後の世代である彼らは、ナチス政権下に幼少期を過ごし、そのイデオロギーを神話とするナチスの精神を植え付けられて育った。

戦後長い間沈黙を守ってきた彼らが語ったのは、ナチスへの加担や、受容してしまったことを悔いる言葉だけでなく、「手は下していない」という自己弁護や、「虐殺を知らなかった」という言い逃れ、果てはヒトラーを支持するという赤裸々な本音まで、驚くべき証言の数々だった。監督は証言者たちに問いかける。戦争における“責任”とは、“罪”とは何なのかを。

【詳細】
映画『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』
公開日:2022年8月5日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ渋谷シネクイントほかで全国順次公開
監督:ルーク・ホランド
撮影:ルーク・ホランド
製作:ジョン・バトセック、ルーク・ホランド、リーテ・オード
製作総指揮:ジェフ・スコール、ダイアン・ワイアーマン、アンドリュー・ラーマン、クレア・アギラール
アソシエイト・プロデューサー:サム・ポープ
編集:ステファン・ロノヴィッチ
追加編集:サム・ポープ、バーバラ・ゾーセル
音楽監修:リズ・ギャラチャー
2020年/アメリカ=イギリス/ドイツ語/94分/カラー(一部モノクロ)/ビスタ/原題:Final Account/字幕監修:渋谷哲也/ナチス用語監修:小野寺拓也

©2021 Focus Features LLC.

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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