注目の海外経済指標:中国4-6月期GDPはプラス成長か

2022年7月9日 14:30

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記事提供元:フィスコ

*14:30JST 注目の海外経済指標:中国4-6月期GDPはプラス成長か
7月11日−15日週に発表される主要経済指標の見通しについては、以下の通り。

■13日(水)午後6時発表予定
○(欧)5月鉱工業生産-予想は前月比0.0%
参考となる4月実績は前月比+0.4%。エネルギーが主に増加し、中間財と非耐久消費財はやや増加。ウクライナ戦争の長期化の影響で供給制約の状況が大幅に改善されることは難しいとみられている。この状況は5月も変わらない見込みであり、全体的には横ばいか、小幅な伸びにとどまる見込み。

■13日(水)午後9時30分発表予定
○(米)6月消費者物価コア指数-予想は前年比+5.7%
参考となる5月実績は前年比+6.0%。コアインフレ率の伸びは鈍化しつつある。ただし、
中古自動車価格や住居費の上昇率は高止まりしており、6月もこの状況は続くことから、コアインフレ率の伸びは5月を下回ると予想されるが、大幅に鈍化する可能性は低いとみられる。

■15日(金)午前11時発表予定
○(中)4-6月期国内総生産-予想は前年比+1.0%
新型コロナの感染封じ込めに向けた大都市における都市封鎖措置が導入された影響で企業の経済活動は抑制され、個人消費は大幅に落ち込んだ。ただ、中国の総合PMIは4月42.7から6月は54.1まで改善しており、経済活動が再開されたことを考慮すると前年比の経済成長率はプラスとなる可能性がある。

■15日(金)午後9時30分発表予定
○(米)6月小売売上高-予想は前月比+0.9%
参考となる5月実績は前月比-0.3%。商品不足で自動車購入が減少し、ガソリン価格高騰の影響でエネルギー分野以外の消費支出が減少したことが要因。6月についてはガソリン価格の高止まりは続いているものの、5月に減少した反動が予想されるため、全体的にはプラスとなる見込み。

○その他の主な経済指標の発表予定
・11日(月):(日)5月コア機械受注
・12日(火):(日)6月国内企業物価指数
・13日(水):(NZ)NZ準備銀行政策金利発表、(中)6月貿易収支
・14日(木):(豪)6月失業率、(米)6月生産者物価指数
・15日(金):(中)6月小売売上高、(欧)5月ユーロ圏貿易収支、(米)6月鉱工業生産《FA》

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