ニーズウェル、2Qの売上高で2桁成長を達成 業務提携による販路拡大やソリューション・ビジネスが好調

2022年6月6日 17:36

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記事提供元:ログミーファイナンス

ニーズウェル、2Qの売上高で2桁成長を達成 業務提携による販路拡大やソリューション・ビジネスが好調

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会社概要

後藤伸応氏(以下、後藤):あらためまして、株式会社ニーズウェルの技術部門を担当している後藤です。よろしくお願いします。本日は音声だけですが、財務経理部担当兼CC室長の新井も参加しています。

新井千波氏(以下、新井):財務経理部門とIRを担当している新井です。よろしくお願いいたします。

後藤:最初に、会社の概要についてご説明します。株式会社ニーズウェルは現在、ホテルニューオータニがある紀尾井町のガーデンコート13階に拠点を構えています。新宿と長崎にも事務所があります。代表取締役社長は船津浩三、設立は1986年です。東証プライム上場企業で、決算期が9月であるため現在は第36期の下期に当たります。

当社は、システム開発を行っているシステムインテグレータで、業務系のシステム開発だけではなく、最近はソリューションにも非常に力を入れています。

新井から2022年9月期の第2四半期決算概況と今期の業績予想をご説明したあと、私から事業内容をご説明します。

1.1) 決算ハイライト

新井:決算ハイライトについてです。当社は第2四半期に売上高の2桁成長を達成しています。前年同期比15.4パーセント増の32億5,300万円になりました。経常利益、当期純利益はそれぞれ前年同期比で約24パーセント、約25パーセントの成長を達成しています。

経常利益率11.5パーセントについても、当社の業績の目標値は経常利益率10パーセント以上と置いていますので、よい数字を出せたと考えています。

1.2) 業績進捗率

新井:業績進捗率についてですが、当社は今期に入り、業績予想の修正を2回行っています。1回目は12月、2回目は5月9日に修正しました。

1回目については、やや慎重に修正していましたが、第2四半期を締めるところでかなり見通しが立ってきたところで、「今期はこのくらい行けるだろう」ということで、67億円の売上高に上方修正しました。

進捗率は、売上高が48パーセント、経常利益が53パーセントになっています。売上高は50パーセントを少し下回っていますが、業務系システム開発やソリューションの部門で受注の引き合いなどがかなり好調ですので、67億円は達成できると考えています。

当社は、業務系システム開発、基盤構築、コネクティッド開発、ソリューション・商品等売上の4つのサービスラインを展開しています。業務系システム開発が当社の主力で、売上の70パーセントから80パーセントを稼いでいます。

特に金融に強みを持っているため、業務系システム開発の半分は金融向けで、設立当初から保険業界とのお取引があります。保険関係は現在非常に投資需要の高い業界ですので、そういった追い風も受けており、大型の案件なども獲得しています。また、新たに省庁向けの案件を獲得しているため、期待できると考えています。

ソリューションについて、当社は一般企業のDXをアシストするようなソリューション製品を多く展開しており、経費管理クラウドの製品などを扱っています。また、単に導入するだけではなく、AIやRPAの機能を付加して展開しているため、そのあたりが他社との差別化や強みになっているのではないかと考えています。

1.3) 経常利益(累計)増減要因分析

新井:経常利益の増減要因分析についてご説明します。2021年9月期の第2四半期では、経常利益が約3億円でしたが、今期の第2四半期では前年同期比24.3パーセント増の3億7,400万円となりました。

一番大きな要因は、受注の増加です。売上総利益が5,400万円と大幅に増加しています。受注が増え、高付加価値の案件を獲得できたのですが、売上総利益率は、昨年の第2四半期よりも少し下がっています。

私どもはソフトウェアの開発を行っているため、開発のための技術者が確保できなければ、なかなか受注も受けられないといった状況になります。増えた分の受注を受けるために多くのパートナーにお手伝いいただきましたので、売上総利益率に関しては下がってしまいましたが、額としては大きく増えました。

1.4) 損益計算書(累計)

新井:損益計算書です。こちらは経常利益率が11.5パーセントであることにご注目ください。昨年は10.7パーセントで、今年は0.8ポイント増加し11.5パーセントになりました。今後もこのように10パーセント以上を目指していきたいと考えています。

売上高の内訳については、業務系システム開発で75.8パーセント、ソリューションが11パーセントです。私どもは2017年からソリューションを手がけはじめ、売上比を増やしてきました。収益率の面でも高めの分野になってくるため、15パーセント程度までは引き上げていきたいと思っています。

1.5) 貸借対照表

新井:貸借対照表です。こちらで注目いただきたい点として、自己資本比率が78.3パーセントと、非常に高い水準で安定していると言えます。

5月19日で完了しましたが、今年の2月から5月まで自己株式を取得していた関係で、昨年の9月末と比べると3月末の段階では自己資本比率が若干下がっているものの、引き続き高水準で安定しています。

さらに、当社の貸借対照表で特徴的なところとしては、借入金がありません。また、現金および預金が23億円と、非常にキャッシュリッチな会社と言えます。

現金をそのまま置いておくと「投資などは考えないのか?」「さらによい会社になっていくために、もっとそのお金を活用しないのか?」とお

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