4月の外食市場規模、2460億円で5か月連続でプラス 居酒屋が大きく回復

2022年6月3日 07:55

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 ホットペッパーグルメ外食総研が4月の外食市場規模を発表し、居酒屋業態が大きく回復するなど、5カ月連続で前年同月比プラスとなったことが分かった。

【前月は】3月の外食市場規模、4カ月連続でプラス 全16業態でプラスに

■外食実施率は約1年半ぶりに64%超え

 1日、リクルートの調査期間ホットペッパーグルメ外食総研が、2022年4月の外食市場調査を発表した。4月の外食市場規模は前年同月比は850億円増の2,460億円となり、5カ月連続でプラスだった。

 個別の指数を見ると、外食実施率は同13.0ポイント増の64.4%。外食実施率が64%を超えたのは2020年11月の64.6%以来。外食頻度は同0.36回増の3.72回。外食単価は同273円増の2,460円。4カ月連続で3指数全てプラスとなった。

 圏域別の市場規模は首都圏が同520億円増の1,534億円。関西圏が同265億円増の638億円。東海圏が同65億円増の288億円と3市場全てプラスだった。

■外食実施率・単価ともに男女全年齢層でプラス

 外食実施率と外食単価は男女ともに全ての年齢層でプラスだった。外食実施率が特に伸びたのは男性では20代(外食実施率:72.9%、前年同月比:13.0ポイント増、以下同じ)、60代(63.1%、15.3ポイント増)、女性は20代(77.4%、15.2ポイント増)、30代(64.5%、15.2ポイント増)、40代(60.0%、17.0ポイント増)。

 外食単価が大きく伸びたのは男性では20代(外食単価:2,303円、前年同月比:289円増、以下同じ)、50代(2,845円、399円増)、60代(2,949円、320円増)、女性では50代(2,728円、291円増)だった。

■居酒屋市場は249億円増の498億円

 業態別市場規模は4月に続いて全16業態がプラスに。特に和食料理店(市場規模:368億円、前年同月比:118億円増、以下同じ)、中華料理店(164億円、58億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(203億円、86億円増)、居酒屋(498億円、249億円増)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(60億円、27億円増)が大きく伸びている。

 一方でレストラン・ダイニング・洋食店(120億円、15億円増)、ファストフード(16億円、1億円増)、牛丼・カレー等・一品もの専売業態(26億円、3億円増)で比較的伸びが低めだった。

 食事主体の業態合計では前年同月比39.8%増、飲酒主体は同97.5%増、軽食主体は同50.5%増と、飲酒が倍近くになるとともに食事や軽食も大きく伸びている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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