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旧車の全塗装、「あり」が7割超 旧車王が調査
全塗装が「あり」の理由(画像:カレント自動車発表資料より)[写真拡大]
旧車に特化した買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車は、旧車に興味を持つユーザーを対象に、旧車の全塗装(オールペイント)についてアンケートを実施。74.4%が旧車のオールペイントは「あり」と答え、オリジナルの塗装で乗りたいと考える旧車乗りが多いという考えを覆す結果となった。
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調査は、旧車に興味がある男女125名を対象に2022年4月28日から5月11日までの間行なった(2010年以前を旧車と定義)。
調査では、オールペイント「あり」が74.4%、「なし」が25.6%と回答。事前予想の、オリジナルの塗装を残して乗りたいと考える旧車乗りが多いのではといった考えを覆す結果となった。
それぞれの理由を尋ねると、「あり」の中で一番多かったのが「新車当時の雰囲気を味わいたいから」が34.5%。次いで、「キズやサビを隠したいから」が28.7%だった。
「なし」と答えた理由は、「オリジナルで乗りたいから」が17.9%と最も多かった。「部分塗装で良い」や、「全塗装で価値が下がると思うから」といった意見も見られたほか、「塗装する費用よりもその他改造費に充てる」、「本来の姿がわからなくなるから」等の意見もあった。
旧車乗りの多くは、オリジナルを大切にしたい気持ちが強い。それにはオリジナルの塗装で乗れるのが最も理想的だが、塗装も経年劣化するほか、塗装の下にはサビの発生も多いこともあり、現実的にオリジナルの塗装で乗り続けることはかなり難しい。
全塗装をするためには、取り外したパーツが劣化していれば交換が必要となるが、旧車ゆえにパーツの入手が困難になることも全塗装の大きなリスクとして立ちはだかる。
全塗装は、金額も高額でそう簡単に手を出せるものではないが、オリジナルの状態に限りなく近づけられる全塗装が旧車好きに受け入れられているということだろう。
旧車は、所有するにはそれなりの知識が必要で、金銭的な負担も大きい。それだけに所有するには覚悟も必要だが、旧車を所有することは当時を思い出すだけでなく、当時乗れなかった憧れのクルマを手にできる喜びも大きいことは確かだ。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)
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