続く円安局面、投資初心者こそ静観姿勢で積立継続を

2022年5月1日 15:44

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 長らく続いている日本の超低金利時代で、円だけで資産を保有していることに不安を覚え、外貨商品や海外株式をポートフォリオに組み込んでいる人も少なくないだろう。そんな中、3月に入り円安が加速し、現在も継続している。今回は特に投資初心者に向けて、保有資産の取り扱いや今後やるべきこと、やらない方が良いことについて紹介したい。

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 円安とは「円安ドル高」のことで、ドルの価値が上がり、同時に円の価値がドルよりも低くなることを指す。たとえばこれまで100円で購入できていた米国の製品が、100円以上出さないと購入できなくなる。その差額は私たちの暮らしだけでなく、資産を運用している投資家には大きな影響を与えることになる。

 さっそく投資に与える影響をみていこう。投資初心者で取り組みやすい制度として「つみたてNISA」がある。つみたてNISA制度は、長期投資を前提とした少額積立の投資手法である。つみたてNISAは、年間の投資金額が最大40万円までで、最長20年に渡って運用益などが非課税になる仕組み。

 つみたてNISA制度では海外株式を直接購入することはできない。対象となるのは投資信託とETF(上場投資信託)である。中でも特に人気なのは、米国株投資信託(S&P500、NYダウなど指数連動)だ。現在このような米国株投資信託を保有している場合でも、そのまま静観で良いだろう。

 そもそもつみたてNISA制度の対象となる商品は、ノーロードであるなど金融庁が定めた基準を満たした商品のみである。そのため比較的どれを選んでも長期投資に向いている。つまり、長期運用前提の商品ラインアップであることから、円安局面だからと言って急いで運用商品を変更する必要はない。

 短期的な利益を追及する投資家であれば、円安局面で既に外貨で保有している資産の売却を計画することもあるだろう。しかし投資初心者で、長期積立運用である「つみたてNISA」を主軸にコツコツ運用をしている場合は、売却や保有銘柄の変更などあまり考えなくて良いと言える。

 今できることは、これまで通りの積み重ねで、長期的に少しずつ右肩上がりの運用結果を目指したい。また、これを機会にカントリーリスクの分散や通貨の分散など、安定した長期運用のためにさまざまなリスクの分散について再度検討するのも良いだろう。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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