米CDC、マスク義務付けを無効と判断された裁判で控訴

2022年4月23日 17:52

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記事提供元:スラド

米疾病予防センター (CDC) は 20 日、連邦地裁がマスク義務付けを無効と判断した裁判の控訴手続きを進めるよう司法省 (DOJ) に要請したことを明らかにした(ニュースリリースArs Technica の記事)。

連邦地裁では根拠となる法律の適用対象にならないこと、適切な意見募集を行わなかったこと、マスクを着用すべき適切な理由を説明していないことを理由にマスク義務付けの取り消しを命じている。一方、CDC は引き続きインドアの公共交通機関でマスク着用を推奨しており、義務付けを継続する必要があるかどうかの評価も続けていく。

CDC では人混みや換気の悪い空間でのマスク着用は感染防止に効果があり、よくフィットするマスクで鼻と口を覆うことは免疫力が低下した人やまだワクチンが接種できない人を含め、着用者と周囲の人々の両方を守ることができると説明。マスク義務付けは公衆衛生を守るという CDC の権限の範囲内であり、合法的だとの見解を示している。これを受けて DOJ は控訴の手続きを開始したとのことだ。 

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