PDエアロスペース、ジェットとロケット切り替えエンジンの高推力燃焼実験に成功

2022年4月7日 14:37

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記事提供元:スラド

名古屋市にあるPDエアロスペースは5日、回転デトネーションエンジン(Rotating Detonation Engine, RDE)技術を用いたジェット・ロケット切り替え実験に成功したと発表した。従来の航空機向けのジェットエンジンでは、空気の無い宇宙空間で使用することは出来ない。宇宙空間ではロケットエンジンが必要であり、大気中と宇宙空間の双方で飛行するには2種類のエンジンを搭載するなどの対策が必要だった(PDエアロスペースリリースメ〜テレ)。

同社はこの対策として、大気圏内では「ジェットエンジン」、宇宙空間では「ロケットエンジン」として利用できるエンジンを開発、2017年に燃焼実験に成功している。今回、このジェット・ロケットエンジンに新たにデトネーション波を用いて推力を高める回転デトネーション技術を付与することに成功したという。これにより、これまでの1000倍の推力を発揮することが可能になった模様。同社は再来年を目標にエンジンを無人機に搭載、宇宙に飛ばす予定だとしている。

No.5 曰く、 Youtubeで会見時のニュース映像が公開されていますが椅子の埋まり具合が侘しい。
エンジン技術そのものは長らく研究が続いていて目新しいのは「高推力」の部分ぽいし、ざっと見渡した限りニュースソースが名古屋テレビのみなのは名古屋ローカルのベンチャー企業だから、なのかな。

素人だから真価も真偽の程も判別できないとはいえ、こういうニュースで素直にわくわくできなくなってしまったのがちょっと悲しくはある。

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