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コシダカHDの今期計画達成は、「日常生活」が戻るか否かの判断基準!
コシダカホールディングス(東証1部。以下、コシダカHD)は今8月期、期初計画通りの着地を見せられるか。目をさらにして見守りたい。それは着地=新型コロナ感染のピークアウト、強いては我々の日々がコロナ禍前に戻る可能性を示唆することにもなりうるからである。
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周知の通りコシダカHDは、全国に「カラオケまねきねこ」を約3万ルーム保有している。前期、コロナ感染で厳しさを余儀なくされた飲食チェーン:大庄から48店をあえて譲受し、カラオケルームへの業態転換を図った(+1万3200ルーム)。コシダカHD自体の前期も「52%減収、76億2800万円の営業損失、41億4400万円の最終赤字、8円減配4円配」という状況下での、大幅なカラオケルーム数の増加だった。創業者社長:腰高博氏の「隅々にまで『カラオケまねきねこ』をつくる」という、執念を感じさせる。
そして今期は「92.8%増収(400億9300万円)、27億100万円の営業利益、31億2100万円の最終利益、4円復配8円配」計画で立ち上がった。成就すれば・・・
が、中間期予想を「売上高7億5800万円減、営業利益2900万円据え置き、最終利益4億8000万増」に修正した。「時短・営業自粛の協力金が早めに入ったことが最終益増」と説明したが、売り上げ減は気になるところ。ただ通期計画は期初通りに据え置いた。しかし斯界に明るいアナリストは「売り上げ減か・・・」と、言葉を濁す。着地に一抹の不安が拭いきれないのが現状。
実は現在のコシダカHDの祖業は、群馬県前橋市で産声を上げている。カラオケルームではない。腰高氏は「上州ラーメン」ブランドの稼業:ラーメン屋に身を賭した。6店舗まで展開した時点で、カラオケ店に業態を変えている。「何故」を問う広報担当者から実で、こんな答えが返ってきた。
「家業を引き継いだ際の財務状況の厳しさ改善に力を注いだが、結局競争が激しいラーメン店の継続は難しいと判断せざるをえなかった。そこで当時の新しいビジネスで業態も近い、カラオケを選択したと聞いている」
爾来、カラオケ店一筋。腰高氏の選択が間違っていなかったことは、株価がある意味で証明している。コシダカHDの過去9年間余の株価動向(修正値ベース)をみると、2013年初値から19年終り値までは6.5倍近くのパフォーマンスを残している。対して20年初値から本校作成時点までのパフォーマンスは、-60%。コロナの影響に晒されてきたことを示している。
まずはコシダカHDの第3四半期を確認したい。そしてその如何で、着地計画への期待を膨らませたい。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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