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NY為替:ウクライナ情勢のすみやかな改善への期待低下で安全逃避のドル買い強まる
記事提供元:フィスコ
*06:57JST NY為替:ウクライナ情勢のすみやかな改善への期待低下で安全逃避のドル買い強まる
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円85銭へ弱含んだのち、116円19銭まで反発し、116円13銭で引けた。米2月消費者物価指数(CPI)は40年ぶり最大の伸びを示し、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げを正当化する結果となったため、長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。また、ウクライナ、ロシアの外相会談で停戦交渉に進展がなく、警戒感から質への逃避のドル買いも再燃した。
ユーロ・ドルは1.1107ドルから1.0976ドルまで下落し、1.0988ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利の据え置きを決定した。インフレがECBの目標である2%で安定する可能性が高まったため、想定より早く量的緩和を終了する計画を発表し、年内利上げの可能性も除外しなかったため、一時ユーロ買いが加速。ただ、ロシア、ウクライナ外相会談で停戦交渉に進展なく、ウクライナ情勢は改善ひていないことから、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は128円74銭から127円42銭まで下落。ポンド・ドルは1.3183ドルから1.3084ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9255フランから0.9309フランまで上昇した。《MK》
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