NY為替:ウクライナ危機悪化で安全通貨買い

2022年3月2日 07:28

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記事提供元:フィスコ


*07:28JST NY為替:ウクライナ危機悪化で安全通貨買い
1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円94銭から114円70銭まで下落し、114円87銭で引けた。ロシア軍がウクライナの首都キエフに向け部隊の75%を投入し数日中に包囲する計画で、危機が深刻化、長期化するとの警戒感にリスク回避の円買いが強まった。また、回復鈍化懸念にFRBの利上げ観測も後退し金利低下に伴うドル売りも優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1160ドルから1.1090ドルまで下落し、1.1128ドルで引けた。ウクライナ危機による域内経済への影響に懸念が強まったほか、欧州中央銀行(ECB)のエコノミスト、レーン氏が「戦争の影響を見極める前に、金融刺激策を引き上げるべきではない」とし、時期尚早の利上げを警告したためユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は128円37銭から127円37銭まで下落。ポンド・ドルは1.3409ドルから1.3302ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9176フランから0.9203フランまで上昇した。《MK》

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