SREHD、Jパワー、FPGなど/本日の注目個別銘柄

2022年2月1日 15:46

印刷

記事提供元:フィスコ


<6701> NEC 4940 +490急伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は241億円で前年同期比61.4%減となり、市場予想を50億円程度下振れた。一方、通期計画は従来の1200億円から1250億円に上方修正。市場コンセンサス水準には達していないが、前日にかけて株価が一段安となっていたことから、見直しの動きにつながっているもよう。部材費上昇によるマイナス影響のピークアウト計画なども安心感に。

<3402> 東レ 652 -73.1急落。前日に、樹脂製品での認証登録に関する不適切行為を公表。一部品種の難燃性能試験において、量産品と異なるサンプルを提出していたようだ。同社では有識者調査委員会を設置して調査を行っていく意向。対象製品の業績ウェイトは限定的で、直接的な業績への影響は限られるとみられるが、過去にも子会社でデータ改ざんが明らかになっており、信頼性の低下につながるとの懸念が優勢に。

<2980> SREHD 5090 +705ストップ高比例配分。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は9.8億円で前年同期比2.6倍の大幅増益、上半期実績の同39.6%増から、増益率は急拡大した。AIクラウド&コンサルティングは知名度向上や体制増強などで、クラウド・コンサルティングともに顧客獲得が順調に伸長。不動産テックも大幅増収を達成している。直近ではグロース株安の流れにも押されていたため、見直しの動きが急速に集まる展開へ。

<7148> FPG 755 +100ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は34億円で前年同期比3.5倍の大幅増益となった。つれて、上半期計画は20.7億円から44億円に、通期では54億円から78億円、前期比49.0%増にそれぞれ上方修正した。リースファンド事業において、コロナ禍からの回復が想定以上に進んでいるもよう。年間配当金計画も22円から32円に引き上げ、前期比13.5円の増配となる。

<6471> 日本精工 694 -83急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は208億円で前年同期比258億円の損益改善となったが、10-12月期は48億円で同15%減益に転じた。通期予想は従来の445億円から300億円、前期比4.7倍に下方修正。想定以上の収益減速をネガティブ視する動きが優勢に。自動車部品事業における減損損失の計上に加え、顧客の生産調整や材料費高騰などが響いた。

<9513> Jパワー 1738 +237急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計経常利益は548億円で前年同期比18.2%減となったが、市場予想は200億円強上回る着地に。通期予想も従来の410億円から630億円にまで上方修正、従来計画比下振れがコンセンサスであったため、ポジティブサプライズにつながる形へ。発電所が順調に稼働する中で、JEPX価格の上昇が大きくプラスサイドに寄与する状況となったようだ。

<9506> 東北電力 740 -68大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計経常利益は103億円で前年同期比86.3%減となり、市場予想を200億円程度下振れた。通期予想は従来の350億円の黒字から一転500億円の赤字に大幅減額修正した。燃料費調整制度のタイムラグ影響の拡大や卸電力取引市場の価格上昇に伴う電力調達コストの増加が下振れの背景に。想定以上の下方修正がネガティブサプライズに。期末配当金も20円計画から未定に変更。

<6762> TDK 4560 +460急伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は592億円で前年同期比31.3%増、市場予想を120億円程度上回る着地になっている。センサ応用製品の収益改善が続いているようだ。通期計画は従来の1570億円から1600億円、前期比43.5%増に再度の上方修正だが、第4四半期には一時費用計上に加え、原材料費上昇などの影響を相当程度見込んでおり、さらなる上振れなども意識される状況のようだ。

<9104> 商船三井 9280 +480大幅続伸。前日の前引け後に第3四半期決算を発表しており、その後は買い優勢の展開が続いている。通期経常利益は従来の4800億円から6500億円にまで上方修正、5600億円程度のコンセンサスも大幅に上回る水準に。利益水準上昇に伴い年間配当金も800円から1050円にまで引き上げており、前日終値段階での配当利回りは11.9%の水準に達している。日本郵船や川崎汽船なども業績上振れ期待が波及する展開に。

<6920> レーザーテック 23265 -1810大幅反落。前日に第2四半期決算を発表、10-12月期営業益は108億円で前年同期比43.3%増、第1四半期の同55.4%減から大きく改善したが、市場予想はやや上回る水準。受注高は706億円で第1四半期の1083億円からは減少したが、通期受注計画は1600億円から2000億円に増額。市場予想下回る通期計画据え置きなどサプライズは限定的で、朝高後は、戻りの鈍さもあって手じまい売りが増加したもよう。《ST》

関連記事