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ビットコイン下落、本当の原因は?
●ビットコインが12月に入り急落
仮想通貨ビットコインが、12月3日から4日にかけて約20%下落し、一旦回復したものの13日から14日に再び下落。12月に入り約25%の下落となる。
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11月はオミクロン株の発生で下落する場面もあったが、一旦落ち着きを取り戻した中だった。12月13日にはイギリスでオミクロン株による死者が出たことや、規制強化への警戒から再び売られる場面があった。
FRBの動向、株式市場など、様々な要因でビットコインも値動きしやすくなっている。
格付け会社フィッチが、中国恒大集団を部分的な債務不履行(デフォルト)認定したことで、株式市場も売られた。
例年、12月相場は節税売りで下げる局面もあれば、機関投資家のクリスマス休暇により相場が閑散とする傾向もあるが、ビットコインはどうなのか?
●2021年の主な波乱要因
2021年のビットコインは、大荒れだった。
テスラ社のイーロン・マスク氏の言動で激しい値動きを見せる場面もあり、中国の規制強化のニュースでも下落した。
ビットコインETFの承認、エルサルバドルのビットコイン法定通貨化のほか、米国でもビットコインにフレンドリーな州が出るなど、ビットコインがさらに存在感を増した1年でもあった。
ビットコインは高値が11月につけた1BTC=約750万円、安値が6月につけた1BTC=約320万円となっている。値動きの激しさは相変わらずだった。
●まだまだ下落するのか?
当面は米国FRBの動向により、値動きせざるを得ない状況になると見られている。
FRBパウエル議長のタカ派への転身は、株式市場にとってはリスクでもあり、テーパリング・利上げに関するニュースに一喜一憂せざるを得なくなるだろう。インフレ圧力の動向にも目が離せない。
ビットコインは新興国通貨同様に、利上げとなると資金が逃げやすい傾向にある。インフレヘッジとして買われてきたが、相関性が無くなってきており、この局面では買われづらい。
しかし、下落と上昇を繰り返しているのがビットコインであり、下落局面は絶好の買い場でもある。ある程度まで下落すれば、押し目買いも入りやすく、分散投資とリスク資産であることを認識しながら投資する方が望ましい。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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