7日の米国市場ダイジェスト:NYダウ492ドル高、ハイテクがけん引

2021年12月8日 07:45

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記事提供元:フィスコ


*07:45JST 7日の米国市場ダイジェスト:NYダウ492ドル高、ハイテクがけん引
■NY株式:NYダウ492ドル高、ハイテクがけん引

米国株式市場は続伸。ダウ平均は492.40ドル高の35719.43ドル、ナスダックは461.76ポイント高の15686.92で取引を終了した。新型コロナのオミクロン変異株による経済への影響が限定的で、景気回復期待が再燃し、寄り付き後、上昇。さらに、金利動向の安定でハイテク株の買いも強く、終日堅調に推移した。セクター別では半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方、電気通信サービスは下落した。

半導体メーカーのインテル(INTC)は自動運転部門モービルアイの株式上場計画を発表し上昇。バイオのノババックス(NVAX)は欧州連合(EU)による同社製ワクチン承認が近いとの報道を好感し、大幅上昇した。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。携帯端末のアップル(AAPL)や電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの目標株価引き上げで上昇した。一方で、メディアのコムキャスト(CMCSA)はブロードバンド契約者数の拡大ペースを巡り弱い見通しを示したことが嫌気され、下落。

オンラインスタイリングサービスを提供するスティッチフィックス(SFIX)は取引終了後に四半期決算を発表。弱い見通しが嫌気され、時間外取引で大幅下落している。

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■NY為替:ドル・円は下げ渋り、米国の景気回復期待高まる

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円78銭から113円47銭まで下落し、113円57銭で引けた。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の重症化リスクはやや低いとの見方で景気回復期待が再燃し、長期金利上昇に伴うドル買いが一時優勢となった。ただ、113円台後半では利食い目的のドル売りも観測された。

ユーロ・ドルは1.1228ドルから1.1274ドルまで反発し、1.1268ドルで引けた。フランスの新型コロナ入院患者数が急増との報道などで、規制強化が景気回復を損なうとの見方も根強く、欧米金利差拡大観測に伴うユーロ売りが観測された。ただ、取引終了時点にかけてユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は127円61銭まで下落した後、128円00銭まで反発した。ポンド・ドルは1.3259ドルから1.3209ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9275フランから0.9244フランまで下落。


■NY原油:続伸で72.05ドル、欧米株高を意識して一時73.03ドル

NY原油先物1月限は、続伸(NYMEX原油1月限終値:72.05 ↑2.56)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+2.56ドルの72.05ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは69.52ドル-73.03ドル。欧米株式の続伸を好感した買いが入ったようだ。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大が警戒されているが、感染者の重症化リスクは高くないとの見方が広がっており、大半の国や地域で都市封鎖などの厳格な経済制限措置は導入されていないため、原油需要の減少を意識した売りはさらに縮小。一時73.03ドルまで買われている。通常取引終了後の時間外取引では主に71ドル台で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 44.71ドル +0.56ドル(+1.27%)
モルガン・スタンレー(MS) 102.50ドル +3.23ドル(+3.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)400.11ドル +10.81ドル(+2.78%)
インテル(INTC) 52.57ドル +1.58ドル(+3.10%)
アップル(AAPL) 171.18ドル +5.86ドル(+3.54%)
アルファベット(GOOG) 2960.73ドル +84.80ドル(+2.95%)
フェイスブック(FB) 322.81ドル +4.94ドル(+1.55%)
キャタピラー(CAT) 204.49ドル +3.21ドル(+1.59%)
アルコア(AA) 46.94ドル +1.38ドル(+3.03%)
ウォルマート(WMT) 138.55ドル -0.45ドル(-0.32%)《ST》

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