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8月の外食市場規模、3カ月連続でマイナス 新型コロナに加え冷夏も影響
リクルートの調査・研究機関ホットペッパーグルメ外食総研の調査によると、8月の外食市場は3カ月連続で前年同月比マイナスとなったことが分かった。新型コロナウイルスによる自粛に加えて、雨が多い気候が悪影響となったことで、コロナ以前の19年比でもマイナス幅が拡大している。
【前月は】7月の外食市場規模、2カ月連続でマイナス コロナ前から半減続く
■コロナに加えて悪天候で3カ月連続マイナス
1日、ホットペッパーグルメ外食総研が2021年8月の外食市場調査を発表。8月の外食市場規模は、前年同月比706億円減の1,395億円となり、3カ月連続でマイナスとなった。さらに新型コロナウイルス禍前となる19年8月比では59.9%減であり、7月の同51.9%減から8.0ポイントマイナス幅が拡大(市場が悪化)した。新型コロナウイルスの影響とともに、全国的に雨が多く冷夏だったことも影響している。
個別の指数を見ると、外食実施率は前年同月比9.8ポイント減の47.7%。外食実施率が50%を下回ったのは6月の49.3%以来。外食頻度は同0.33回減の3.40回、外食単価は同279円減の2,125円となり、市場規模同様に3カ月連続で3指数ともマイナスとなった。
■外食実施率と単価は全ての年齢層でマイナス
圏域別の市場規模は首都圏が前年同月比458億円減の766億円、関西圏が同212億円減の399億円、東海圏が同37億円減の230億円。やはり3地域ともに3カ月連続でマイナスとなった。
外食実施率と外食単価は男女ともに全ての年齢層でマイナス。特に大きくマイナスだったのは、外食実施率では20代女性(外食実施率:53.0%、前年同月比:13.7ポイント減、以下同じ)、40代男性(51.3%、10.2ポイント減)、40代女性(41.2%、11.6ポイント減)、50代女性(39.0%、12.9ポイント減)、60代男性(43.7%、11.3ポイント減)。外食実施率が40%を下回る層が出たのは、2021年5月以来(50代女性:37.7%など)のこと。
外食単価では20代女性(外食単価:2,236円、前年同月比:436円減、以下同じ)、40代男性(1,881円、404円減)、60代男性(2,322円、435円減)、60代女性(2,197円、411円減)で大きく落ちこんだ。
■居酒屋業態は前年比7割減
業態別の市場規模は全16業態でマイナスとなった。特にマイナス幅が大きかったのは居酒屋で市場規模は前年同月比は258億円(70.5%)減の108億円。またバー・バル・ワインバー・ビアホール・パブも同37億円(62.7%)減の22億円と著しく落ちこんだ。
その他では和食料理店(8月の市場規模:232億円、前年同月比:95億円減、以下同じ)、中華料理店(100億円、38億円減)、フレンチ・イタリアン料理店(98億円、51億円減)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(198億円、74億円減)、ファミリーレストラン・回転すし等(149億円、45億円減)なども落ちこみが大きかった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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