日産、新型「フェアレディZ」北米モデル公開 モダンデザインとV6ツインターボの組み合わせ

2021年8月19日 17:02

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新型「フェアレディZ」(北米モデル)(画像: 日産自動車の発表資料より)

新型「フェアレディZ」(北米モデル)(画像: 日産自動車の発表資料より)[写真拡大]

  • 新型「Z」Performanceグレード(画像: 日産自動車の発表資料より)
  • 新型「Z」特別仕様車 Proto Spec(画像: 日産自動車の発表資料より)
  • 3リッターV6ツインターボエンジン「VR30DDTT」(画像: 日産自動車の発表資料より)
  • 新型「Z」と240Z(画像: 日産自動車の発表資料より)
  • 新型「Z」とZ32(画像: 日産自動車の発表資料より)
  • LEDヘッドライト(画像: 日産自動車の発表資料より)
  • 新型「Z」インテリア(画像: 日産自動車の発表資料より)
  • 新型「Z」3連メーター(画像: 日産自動車の発表資料より)

 日産は18日、米国で2022年春に発売予定の新型「Z」(日本名:フェアレディZ)を、ニューヨークで行われた特別イベントにて発表した。プレゼンターには映画「ワイルドスピード」にも出演経験があるコディ・ウォーカーが出演。「ワイルドスピード」では欠かせない人物であった故ポール・ウォーカーの弟でもあり、兄の死後に映画に出演したことでも知られている人物だ。

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 今回発表された新型「フェアレディZ」は7代目となり、これまで販売されてきた先代モデルがデザインモチーフとなっている。米国向けは「Sport」と「Performance」の2グレードと、240台の限定生産となる「Proto Spec」を用意。実売価格がどうなるのか、最近の自動車の販売傾向として非常に気になるが詳報を待ちたい。なお、日本仕様の「フェアレディZ」は今冬に発表予定だ。

■パフォーマンス

 新型「フェアレディZ」に搭載されるエンジンは、VR30DDTTと呼ばれる3リッターV6ツインターボエンジン。最高出力400馬力(405PS)、最大トルク350lb-ft(475Nm)/5,600rpmを発生するエンジンは、日本でも現在販売されている「スカイライン 400R」に搭載されているが、「スカイライン 400R」は最大トルクが5,200rpmなので上限が少し高めに設定してある。また現行モデルから馬力は68馬力、トルクは約30%の増加となる。

 これに組み合わされるトランスミッションは、6速クロスレシオMTとパドルシフト付き9ATの2種類。9ATはギアレンジが広く、ダイレクトで素早いレスポンスが特徴。ドライブモードはロングドライブに最適なスタンダード、ポテンシャルを最大限に引き出すスポーツと、2つのモードを楽しむことができる。「Performance」には機械式クラッチタイプLSDが装備される。

 クラッチ操作でエンジン回転数を保持するアドバンストローンチアシストコントロールシステムを採用。停止から加速のポテンシャルを最大限体験できるシステム。アドバンストローンチアシストコントロールシステムは、AT車には標準装備、MT車は「Performance」にのみ装備される。

 サスペンションはアルミ製ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションと、アルミ製マルチリンクサスペンションをリアに用いている。前後ダンパーは新設計された大径モノチューブダンパーを採用。受圧面積が多く、減衰力が約20%増大したことにより、路面からのショック低減と路面追従性、高い操縦安定性を実現した。

■エクステリア

 エクステリアデザインのコンセプトは、歴史と未来の融合だ。デザインそのものはプロトタイプが発表されたときからあまり変わってはいないが、おさらいまでに紹介する。

 まず、今回オマージュされエクステリアに大きな影響を与えたのは、車体全体のシルエットでいうと初代のS30型からこれまでの「フェアレディZ」、フロントがS30型の240ZG、リアがZ32である。フロントは、大口径グリルにS30型の特徴でもある円形のヘッドライトをイメージした半円のLEDヘッドライト、リアはZ32をイメージしたリアコンビネーションランプで、3DシグネチャーLEDテールランプと呼ばれる技術を採用している。

 これらを採用することで、コンセプトをしっかりと体現していることがよくわかる。なお、「Performance」にはリアスポイラーが採用され、ダウンフォースを発生させることでリアの浮き上がりを防ぐ。ボディカラーはモノトーン3色、セイランブルーとイカズチイエローを含む2トーン6色が用意されている。

■インテリア

 インテリアは先進技術+ヴィンテージ感がコンセプトであり、伝統的な美しさを損なわずに、素早く操作できるようデザインされている。

 スポーツカーらしくブースト計、ターボスピード計、電圧計の3連メーターはインストルメントパネル上に配置。ちなみに3連メーターはメーター画面でも表示可能だ。そのメーターは12.3インチ・フルデジタルメーターディスプレイを採用し、シフトアップインジケーターなども装備。ステアリングホイールは一昔前の形状を思わせるようなヴィンテージ感を出しつつも、ドライバーが素早く操作できるようにデザインされている。

 装備としてはプッシュスタート付きの日産インテリジェントキー、インテリジェントクルーズコントロール、8インチディスプレイオーディオ、9インチナビ、12V電源ソケット、タイプA・CのUSBコネクターなどを採用。インテリアはグラファイト、レッド、ブルーの3色が用意され、特別限定仕様車「Proto Spec」は随所に黄色のアクセントが施されている。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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