京写は22年3月期1Q大幅増収で黒字転換、受注回復基調で通期上振れの可能性

2021年7月31日 10:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  京写<6837>(JQ)は7月30日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。自動車関連などの受注が回復基調となり、大幅増収で黒字転換した。通期も大幅増収増益予想としている。さらに上振れの可能性がありそうだ。収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏でモミ合う形だが下値を切り上げている。黒字転換を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年3月期1Q黒字転換、通期大幅増益予想、さらに上振れの可能性

 22年3月期第1四半期連結業績は売上高が前年同期比21.6%増の48億71百万円、営業利益が84百万円の黒字(前年同期は1億08百万円の赤字)、経常利益が96百万円の黒字(同1億48百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が24百万円の黒字(同1億28百万円の赤字)だった。

 売上面は実装関連事業で航空機向けが低調だったが、主力のプリント配線板事業において自動車関連や家電製品関連を中心に受注が回復基調となり大幅増収だった。コスト面ではベトナム子会社の生産開始に伴って減価償却費等の固定費が増加したが、増収効果や生産性向上施策などの効果で吸収し、各利益は黒字転換した。

 通期予想は据え置いて、売上高が21年3月期比12.5%増の195億円、営業利益が3.0倍の3億円、経常利益が87.8%増の3億円、親会社株主帰属当期純利益が1億20百万円の黒字(21年3月期は1億35百万円の赤字)としている。配当予想は復元配で5円(期末一括)としている。

 新型コロナ影響に不透明感があるが、受注が回復基調であり、大幅増収増益予想としている。第1四半期の進捗率は売上高が25.0%、営業利益が28.0%と順調であり、さらに上振れの可能性がありそうだ。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏でモミ合う形だが下値を着実に切り上げている。黒字転換を評価して上値を試す展開を期待したい。7月30日の終値は354円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS8円37銭で算出)は約42倍、時価総額は約52億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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