WOW WORLDは22年3月期1QのEBITDA大幅増益

2021年7月31日 10:03

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  WOW WORLD<2352、旧エイジアが21年7月1日付で社名変更>(東1)は7月30日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。クラウドサービスの伸長などでEBITDA大幅増益、営業・経常2桁増益だった。通期の大幅増収増益予想を据え置いた。収益拡大を期待したい。なお自己株式消却も発表した。株価は5月の年初来高値圏から反落したが、好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■22年3月期1QのEBITDA大幅増益、通期予想据え置き

 22年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比50.3%増の6億77百万円、EBITDAが46.6%増の1億47百万円、営業利益が16.4%増の1億円、経常利益が14.6%増の1億01百万円、親会社株主帰属四半期純利益が12.3%減の55百万円だった。

 コネクティの連結(21年3月期第3四半期から連結)も寄与して大幅増収、EBITDA大幅増益だった。コネクティの連結で人件費、仕入・外注加工費、のれん償却費などが増加したが、営業・経常利益は2桁増益だった。四半期純利益は法人税等の増加で減益だった。

 エンタープライズ・ソフトウェア事業(旧アプリケーション事業)は27.8%増収だった。クラウドサービスが29.9%増収と大幅伸長した。デジタル・マーケティング運用支援事業(旧コンサルティング事業)は3.8倍増収だった。コネクティの連結が寄与した。EC事業はコロナ禍による「お出掛け需要」の減少で35.2%減収だった。

 通期予想は据え置いて売上高が21年3月期比33.7%増の31億50百万円、EBITDAが50.3%増の8億50百万円、営業利益が45.8%増の6億円、経常利益が41.1%増の6億円、親会社株主帰属当期純利益が52.3%増の3億39百万円としている。配当予想は5円増配の30円(期末一括)である。

 コネクティの通期連結(21年3月期は6カ月分)やクラウドサービスの伸長で大幅増収増益予想としている。第1四半期の進捗率は売上高が21.5%、EBITDAが17.3%、営業利益が16.7%とやや低水準の形だが、クラウドサービスの伸長で通期予想の達成は可能だろう。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 自己株式の処分を発表した。21年3月31日時点で保有する自己株式のうち、7万1100株を9月2日付でESOP信託に対して処分し、残りの30万1155株を9月17日付で消却する。

 株価は5月の年初来高値圏から反落したが下値を切り上げている。好業績や自己株式消却を評価して戻りを試す展開を期待したい。7月30日の終値は1940円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS85円34銭で算出)は約23倍、時価総額は約86億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

【関連記事・情報】
【特集】「トリプル・ブルー」となった割安株、個人投資家の参戦余地は?(2021/02/01)
【編集長の視点】京阪神ビルは高値期日一巡を先取り業績上方修正・増配を買い直して反発(2021/03/16)
【小倉正男の経済コラム】米国はコロナ禍で起業ラッシュ、日本は?(2021/02/08)
朝日ラバーは調整一巡、22年3月期収益回復期待(2021/03/30)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事