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『そして、バトンは渡された』本予告が公開 血の繋がらない家族の秘密とは
©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会[写真拡大]
映画『そして、バトンは渡された』(10月29日公開)の本予告とポスタービジュアルが公開された。永野芽郁×田中圭×石原さとみのキャストで送られる本作は、血の繋がらない家族の絆を描いた感動作となっている。
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インスパイアソングとして4人組ロックバンド・SHE'Sの「Chained」も発表。予告映像の中で使用され、躍動感あふれるサウンドで作品を彩っている。
●本屋大賞受賞のベストセラーが原作
本作『そして、バトンは渡された』は、瀬尾まいこの同名小説が原作。2018年の刊行直後から話題となり、圧倒的な得票数で「第16回本屋大賞」を獲得した作品だ。
公開された予告映像の中では、主人公の森宮優子(永野芽郁)が血の繋がらない父親・壮介(田中圭)と仲むつまじく暮らす様子が映し出されている。
場面が変わり、続いて登場するのはこちらも血の繋がらない娘と暮らす梨花(石原さとみ)の姿。2つの家族が「嘘」と「秘密」を抱えていることが示唆され、最後は優子が涙を流すショットで締めくくられる。
同じく公開されたポスタービジュアルでは、主要キャスト3人の何かを問いかけるような眼差しが印象的だ。その影に隠れた女の子の姿は、いったいどのような「秘密」を意味しているのか。やはり興味を惹かれる仕上がりとなっている。
●家族のあり方を問う作品に
児童虐待や養子縁組といった社会問題と呼応するかのように、近年の日本映画では「家族のあり方」をテーマにした作品が目立つ。
たとえば、2018年の映画『万引き家族』(監督:是枝裕和)は、疑似家族の繋がを描いた社会派ドラマだった。同作は海外でも高く評価され、カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を獲得している。
また、2020年の『朝が来る』(監督:河瀨直美)では、特別養子縁組をめぐる感動のミステリが展開された。同じく2020年に公開された『星の子』(監督:大森立嗣)では、温かい家庭が宗教により崩壊していく様子が描かれている。
本作もまた、そんな「家族のあり方」を問う作品であることは間違いない。大きな衝撃、そして感動とともに、親子の絆について深く考えさせられることだろう。
映画『そして、バトンは渡された』は、10月29日より全国で公開される。
(記事:村松泰聖・記事一覧を見る)
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