23日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続伸、回復期待が再燃

2021年7月26日 07:33

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記事提供元:フィスコ


*07:33JST 23日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続伸、回復期待が再燃
■NY株式:米国株式市場は続伸、回復期待が再燃

ダウ平均は238.20ドル高の35,061.55ドル、ナスダックは152.39ポイント高の14,836.99で取引を終了した。

長期金利が再び上昇したため、新型コロナ流行再燃による景気回復鈍化への警戒感が後退し、寄り付き後、上昇。良好な企業決算も手伝い、終日堅調に推移した。

来週に決算を控えているハイテク関連にも期待感から買いが向かい、主要株式指数は史上最高値を更新して引けた。セクター別では、メディア・娯楽、耐久消費財・アパレルが買われた一方で、自動車・自動車部品が売られた。

写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は第2四半期決算でユーザー数や広告収入の大幅な伸びが好感され、上昇。靴メーカーのスケッチャーズは決算の内容が予想を上回ったほか、第3四半期、通期見通しを引き上げたため、買われた。クレジットカード会社のアメリカンエクスプレス(AXP)も決算の内容が予想を上回り、上昇。一方で、自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)はバッテリー火災を受けシボレーボルトEVのリコールを発表し、下落した。ビールメーカーのボストン・ビアは、ハードセルツァーの売れ行きが予想ほど強くなく、2021年の業績見通しを引き下げたほか、ゴールドマンサックスの投資判断引き下げが嫌気され、売られた。

アリババ(BABA)、JDドットコム(JD)、滴滴グローバル(DIDI)などの中国のハイテク株は、政府の規制強化への警戒感に大きく売られた。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米景気回復への期待でドル買い強まる

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円59銭まで買われた後、110円39銭まで反落し、110円55銭で引けた。景気回復への楽観的な見方が再び広がり、長期金利上昇に伴うドル買いが一時優勢となった。ただ、米7月マークイットサービスPMI速報値は大幅に悪化したこと、イエレン財務長官は連邦債務の不履行リスクを警告すると、ドル買いは後退した。

ユーロ・ドルは1.1781ドルまで上昇後、1.1755ドルまで反落し、1.1774ドルで引けた。良好な域内経済指標を好感したユーロ買いが強まったが、欧州中央銀行(ECB)のハト派姿勢を受けたユーロ売りが上値を抑制した。ユーロ・円は、129円87銭まで弱含んだのし、130円18銭まで上昇。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3736ドルから1.3773ドルまで上昇。英国の新型コロナ感染件数の増加は一段落し、感染拡大が景気回復を妨げるとの懸念は緩和し、ポンド売りは縮小した。ドル・スイスは0.9214フランまで上昇後、0.9194フランまで下落した。


■NY原油:小幅続伸、株高を意識した買いが入る

23日のNY原油先物9月限は小幅続伸(NYMEX原油9月限終値:72.07 ↑0.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.16ドルの72.07ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは71.39ドル-72.21ドル。ニューヨーク市場の序盤に71.39ドルまで下げたが、株高を意識して下げ止まり、通常取引終了後の時間外取引で72.21ドルまで買われた。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 37.70ドル -0.26ドル(-0.68%)
モルガン・スタンレー(MS) 94.55ドル -1.02ドル(-1.07%)
ゴールドマン・サックス(GS)374.05ドル +1.34ドル(+0.36%)
インテル(INTC) 53.00ドル -2.96ドル(-5.29%)
アップル(AAPL) 148.56ドル +1.76ドル(+1.20%)
アルファベット(GOOG) 2756.32ドル +89.75ドル(+3.37%)
フェイスブック(FB) 369.79ドル +18.60ドル(+5.30%)
キャタピラー(CAT) 209.53ドル +0.37ドル(+0.18%)
アルコア(AA) 37.06ドル -0.17ドル(-0.46%)
ウォルマート(WMT) 142.43ドル +1.16ドル(+0.82%)《ST》

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