『ドライブ・マイ・カー』本ビジュアル公開 カンヌ高評価で受賞に期待

2021年7月15日 19:05

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(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会[写真拡大]

 濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』(8月20日公開予定)の本ビジュアルが公開された。

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 真紅のサーブ・900をバックに3人の人物(西島秀俊・三浦透子・岡田将生)らが佇むショットで、「喪失」と「再生」をめぐる物語の行末が暗示されている。

 同作は現在開催中のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されている。ワールドプレミア上映後は絶賛の評が相次いでおり、まもなく発表されるパルムドール(最高賞)受賞にも期待がかかる。

●海外誌の批評レビューでは最高得点も

 『ドライブ・マイ・カー』は、『ハッピーアワー』(2015年)や『寝ても覚めても』(2018年)で知られる濱口竜介監督の最新作。

 村上春樹の短編小説「ドライブ・マイ・カー」を原作としており、愛する妻を失った男の喪失と再生が物語られる。

 原作にはない要素として、濱口監督は「ワーニャ伯父さん」「ゴドーを待ちながら」といった演劇作品を取り入れた。劇中作として機能することで、いっそう豊かな映像表現になることが予想される。

 本作『ドライブ・マイ・カー』は7月6日から開催中のカンヌ国際映画祭に正式出品され、ワールドプレミア上映が行われたばかり。イギリスの映画雑誌「Screen International」による批評家レビューでは、4点満点中3.5点の最高評価を叩き出している。

●すでに世界3大映画祭を席巻

 濱口竜介の作品は、これまでにも世界中で高い評価を受けてきた。

 2018年の監督作『寝ても覚めても』は、同年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。このときは惜しくも受賞を逃したが(最高賞のパルムドールを獲得したのは是枝裕和監督『万引き家族』)、海外メディアや映画ファン、批評家たちに確かな存在感を示している。

 2020年には、共同脚本を務めた『スパイの妻』(監督:黒沢清)がヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞。そして先ごろ開催されたベルリン国際映画祭では、『偶然と想像』が銀熊賞(審査員グランプリ)を獲得と、話題に事欠かない。

 すでに3大映画祭を席巻しているだけに、本作『ドライブ・マイ・カー』にも受賞の期待がかかっている。

●『ドライブ・マイ・カー』あらすじ

 俳優で演出家をしている家福(西島秀俊)は、愛する妻・音(霧島れいか)との生活に充足していた。しかし、そんな音が突然この世を去ってしまう。ある秘密を残したまま……。

 それから2年後、家福は寡黙なドライバーのみさき(三浦透子)と出会う。みさきと互いの過去を語り合う中で、家福はそれまで目を背けてきた"あること"に気づかされるのだった。

 喪失感に苛まれる男が再生へと向かう過程で、生きることの苦しさと美しさが映し出されていく――。(記事:村松泰聖・記事一覧を見る

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