NYの視点:米6月ISM製造業景況指数、雇用が落ち込む、人手不足を反映

2021年7月2日 07:42

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:42JST NYの視点:米6月ISM製造業景況指数、雇用が落ち込む、人手不足を反映
米供給管理協会(ISM)が発表した6月ISM製造業景況指数は60.6と、5月61.2から予想以上に低下した。活動の拡大と縮小の境目となる50は13カ月連続で上回った。主要項目の新規受注は66.0と、67.0から低下も13カ月連続で活動が拡大。生産は60.8と、5月の58.5から上昇した。仕入れ価格は1979年来で最高を記録。一方で、雇用は49.9と昨年11月以降初めて活動の拡大と縮小の境目50を割り込んだ。

調査で、企業が依然需要を満たすために悪戦苦闘していることが明らかになった。また、原材料の不足が商品価格を押し上げ、さらに、製品の輸送も困難となっていることが引き続き多くの製造業活動に影響しているとレポートで、指摘されている。

労働者不足や部品不足で工場が閉鎖。また、適切な労働者の確保が困難になっていることが指摘されている。

ただ、楽観的なセンチメントは引き続き強いとされている。パンデミックによる供給混乱が落ちつけば、さらなる強い結果が期待できる。

◆6月ISM製造業景況指数
景気指数:60.6(61.2)
仕入れ価格:92.1(88.0 )
生産:60.8(58.5)
新規受注:66.0(67.0)
受注残:64.5(70.6)
入荷遅延:75.1(78.8)
在庫:51.1(50.8)
顧客在庫:30.8(28.0)
雇用:49.9(50.9)
輸出:56.2(55.4)
輸入:61.0(54.0)《CS》

関連記事