コロナ関連の破たん1143件に 破たん件数と感染者数いずれも増勢強まる 東京商工リサーチ

2021年3月18日 07:16

小

中

大

印刷

 東京商工リサーチは17日、コロナ禍の影響で経営破たんした国内事業者数が、前週金曜日から11件増え累計で1,143件(負債1,000万円以上)に達したと発表。3月は既に85件が確認され、これまでで最多だった2月の122件を上回る勢いだ。

【こちらも】産業機械、持ち直しか 民需、非製造で高い伸び 外需、アジア向け一部で好調

 破たん事業者数は緊急事態宣言下の東京など都市圏で多く発生しており、一方、東京では新規感染者数も増加中。21日には緊急事態宣言の解除される予定だが、感染拡大と景気悪化の同時進行を脱するための対策は見えない。

 東京都は17日、都内で新たに確認されたコロナ感染者数が409人だったと発表。400人を超えるのは2月18日以来。17日までの1週間における1日当り平均は298人で、前週の265人や前々週の277人から増えた。16日には、東京と生活圏や経済圏が同じである神奈川県で、変異ウイルスによる死者が国内で初めて確認された。

 警察庁と厚生労働省が16日に発表したところによれば、2020年の自殺者数が11年ぶりに増加に転じた。特に20代、30代の女性で増加が目立ち、コロナ禍の影響で職を失った非正規雇用者などの経済苦が背景にあるものと予想される。破たん事業者に限らず、リストラを進める企業も多く、キャリア教育・職業教育を含む就労支援にかかる国の対策が期待される。

 新型コロナウイルスの世界における累計感染者数は、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば日本時間17日午後11時時点で1億2,081万人超、死者数は267万人を超えた。国別の最多は米国の2,954万人超、次いでブラジルが1,160万人、インドが1,143万人。以下、ロシア436万人、イギリス428万人、フランス416万人、イタリア325万人、スペイン320万人と続く。日本の累計感染者数は45万人を超えた。

 かかる状況下、東京商工リサーチは新型コロナウイルスに関連する経営破たん事業者数が、17日16:00時点で1,143件に達したと発表。このうち1,064件が負債1,000万円以上の私的整理ないし法的整理。破たん企業が雇用していた従業員数の累計は、判明している数だけで1万5,487人。2月以降は、従業員数50名以上の中堅企業の破たんも目立つ中、就労支援などの雇用対策への関心が高まりつつある。

 地域別では、引き続き東京、大阪、神奈川、愛知といった都市圏で多く発生。業種別では、飲食関連が全体の4分の1強を占め、アパレル関連、建設業、宿泊業が続く状況は変わらない。1都3件では緊急事態宣言が延長され、業績回復の目処が立たない中、飲食業を中心に事業継続を諦める経営者が増えている。一方、緊急事態宣言下にもかかわらず東京都の新規感染者数は増勢が強まりつつあり、21日の宣言解除に疑問の声もでている。(記事:dailyst・記事一覧を見る

関連キーワード東京都神奈川県東京商工リサーチ新型コロナウイルス

関連記事

広告

財経アクセスランキング