バフェット氏の純資産、1000億ドルに

2021年3月12日 16:52

小

中

大

印刷

●バークシャー株が急騰

 米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏の資産総額から負債総額を引いた純資産が、1000億ドルに到達した。

【こちらも】日銀株ストップ高が意味すること

 ロイター通信によると、純資産はほとんどがバークシャー・ハザウェイ社の株式で、バフェット氏は同社株式の約6分の1を保有している。バークシャー株が過去最高水準に達し、時価評価額が約6000億ドルとなったことが要因である。

 昨年からのコロナ禍で投資手法がこれまで以上に注目を浴びていたが、結果的に奏功している形となっている。

●バフェット氏のコロナ禍での動き

 昨年5月に航空株を全て売却したことは世間を驚かせ、7月には逆風と言われていた天然ガス事業に投資するなど、一挙手一投足が注目されている。

 8月には日本の5大商社株を5%超取得したことを発表し、コロナ後を見据えた投資も積極的に行っている。

 2021年に入ってからは、米通信大手ベライゾン株や米石油大手シェブロン株に投資する一方で、アップル株の保有を減らすなど、慌ただしい動きを見せている。

●上昇の要因と今後の投資手法は?

 今回の上昇要因には、米国株が好調なことに加え、バイデン大統領が推進する1兆9000億ドルの追加経済対策への期待や、バークシャー社の自社株買いがある。

 バフェット氏は2月、株主への手紙を公開し、米国そしてバークシャー社への強い信頼はコロナ禍でも揺らいでいないとしていた。

 90歳を迎えるバフェット氏は今後も投資を続けることを明言している。昨年は3万人以上のリストラを断行したが、悲愴感はない。

 一方で、バフェット氏の右腕であるマンガ―氏は、ゲームストップ現象などに警鐘を鳴らし、バブルの兆候が見られるとも明言している。昨今話題のビットコインについても、「世界の交換媒体にはならないと思う」と否定的で、保有するつもりもないそうだ。

 2月の株主への手紙では、昨年から続く米国内の分断、大統領選挙、パンデミックに関する言及がなかったことに対し、疑問の声もあがっている。投資先がないために自社株買いをしているのではないか、という指摘もある。

 今後もバフェット氏の動向には目が離せないが、一連のコロナバブルが終わり、新たなステージを見据えているのかもしれない。(記事:森泰隆・記事一覧を見る

関連キーワードウォーレン・バフェット

関連記事

広告