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車の運転 居住地域で異なる状況に注意を
Photo:LPG車の車載タンク(画像提供:株式会社 タナベエナジー) [写真拡大]
●居住地で状況は異なる
筆者は神戸在住である。神戸でも、自宅がある六甲山の南側の阪急沿線エリアと、有馬や鈴蘭台といった北部では気候にも差異がある。
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夏場、夕涼みに六甲山の山頂に行くと、めっきり涼しくなる。冬場に六甲山越えで、有馬や三田市方面に行く際には、山腹から流れ出た水が、日陰の路上に流れて凍結している場合がある。
不用意にコーナーを回ると、スリップしてひやりとさせられる場面に遭遇するので、夜間なら路面が凍結して黒く光っていないか等、常に気を付けて運転する必要がある。
冬場には、外気温度表示しておくことをお勧めする。
但し、普段の生活では、神戸市内の中心部で積雪で車が使えなくなる場面は、数年に1度も無い位だ。しかし、冬場に積雪のある地方に出かける場面は、皆無では無いので、車を代替えする都度、タイヤの滑り止め(昔はチェーン、最近はネット)は準備しているが、普段は倉庫に入れっぱなしだ。
●全国各地での勤務経験
東京都足立区、小平市、大宮市(現、さいたま市)、松戸市等の関東圏の他、仙台市、名古屋市、大阪市、広島市と各転勤先で居住した際には、スノータイヤやスタッドレスタイヤも保有し、シーズン毎に履き替えることも経験した。
広島は、瀬戸内の温暖なイメージだが、山陽高速道の三原、JR山陽本線の八本松は海抜が高く、冬場には結構積雪を経験した。
新車購入直後に仙台に転勤となったが、中古車みたいで嫌だから名古屋ナンバーのまま仙台に転居したばかりの頃、冬場の積雪時に、地元の車が「雪道に不慣れだろう」と忖度してか、微妙に車間距離を空けてくれるのは助かった。
筆者が過去保有した車は、すべてガソリン車であったが、ガソリン車以外は注意が必要だ。他の燃料を使用するディーゼル車やLPG車の場合は、居住地区の季節によっては、気を付けるべき事柄がある。
●ディーゼル車
冬場に寒冷地域へ遠出する時は、軽油の流動性に注意する必要がある。
実は、供給される「軽油」は、全国すべて同じでは無い。軽油には温暖な地方と極寒地方では流動性により「特1号」「1号」「2号」「3号」「特3号」の5種類があり、流動性を保つ最低温度「流動点」に違いがある。
例えば、関東の冬に販売されている「2号」の流動点は摂氏-7.5度だ。
極寒のスキー場等に出かける場合は、目的地近くと同等の気象条件エリアに入ったら、寒冷地では冬になると「3号」もしくは「特3号」といった種類の、現地で供給されている軽油を補給しておくことが必要だ。
●LPG車
昔、石油危機の時代に、一般のガソリンスタンドは休日や夜間に休業する所があって不便だからと、わざわざ「LPGが燃料のタクシー仕様車」を購入した知人がいた。タクシー車の燃料であるLPGのスタンドは休業日が無くて、一般ユーザーも利用可能だからだった。
あまり一般的では無いが、タクシー仕様のLPG車だと、冬場大阪では「ブタン」だが、寒冷地では、低温でも気化し易い「プロパン」だ。
寒冷地では気化温度が高い「ブタン」は不都合なのだが、逆に寒冷地で補給した「プロパン」がタンク内に多く残っていると、大阪に戻って補給する際には、タンク内圧が上がって補給しづらかったりして、軽油以上に神経を使う場面もあった。
因みに、「LPG」を「プロパンガス」と呼ぶ場面が多いが、「リキッド(リキファイド)・プロパン・ガス」と誤解している人が多い。(プロパンはドイツ語の“Propan”)
正しくは、”Liquefied Petroleum Gas”、つまり“Liquefied”=「液化された」、“Petroleum”=「石油」の“Gas”=「ガス」であり、プロパン・ブタンなどを主成分とし、圧縮することにより常温で容易に液化できるガス燃料(気体状の燃料)の一種である(Wikipediaより)。
●ガソリン車以外なら
自身の居住地区が比較的温暖な地域の住人で、冬場にスキーやスノボに寒冷地へ遠出するのなら、燃料経済性との兼ね合いでディーゼル車を選ぶ向きも少なくない。
しかし、どこへ行っても燃料が少なくなって来たら、何も考えずに給油出来るガソリン車とは違う事も、頭の片隅に置いて置くべきだろう。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る)
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