大容量MVNO「FUJI Wifi」、ソフトバンクの値上げ要請でサービス停止の危機

2021年3月2日 17:40

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 株式会社レグルスは1日、大容量MVNO「FUJI Wifi」の一部サービスを停止する可能性があると発表した(ニュースリリース)。理由は回線の卸元であるソフトバンク株式会社からの値上げ要請だという。

FUJI Wifiは2016年からソフトバンク回線を利用した容量無制限プランを提供してきたいわゆる民泊WiFiの草分け的存在。現在はトラフィックの増加により無制限プランは廃止されているが、100GB以下の大容量プランをマルチキャリアで提供している。

同社によると、先月17日にソフトバンクから提示された5月からのデータ通信料が、現在のサービス価格を著しく上回る内容となっていたという。このままでは同条件でのサービス維持は困難だとして、弁護士を通じて抗議を行い、監督官庁へ申告するなど、是正を求めていく方針を明らかにし、ソフトバンクに徹底抗戦の構えを見せている。ユーザーに対してはサービスを停止せざるを得ない可能性について理解を求めるとともに、消費者庁へ声を上げるよう促している。

さらに同社はソフトバンクと代理店届出制度を巡ってあわや契約解除のトラブルとなっていたことも併せて報告している。この件はソフトバンク側が誤認であったことを認め、すでに解決しているという。

ソフトバンクの値上げ要請が「優越的地位の濫用」にあたるかどうかがひとつの焦点になりそうだ。

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