【どう見るこの相場】正統派「アフター・コロナ」株にSPA株の対抗馬に名乗りのSPF関連株が浮上

2021年2月8日 09:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■正統派「アフター・コロナ」株にSPA株の対抗馬に名乗りのSPF関連株が浮上

 10都道府県への緊急事態宣言が、一カ月も延長されたのだからまだ新型コロナ感染症の新規感染者と重症者、死者を減少させ医療崩壊を食い止める「ウイズ・コロナ」のはずだ。ところがマーケットは、早くも一足飛びにコロナ収束後の「アフター・コロナ」買いである。コロナ・ワクチンが、2月中旬に前倒し接種予定と菅偉義首相が発言したことをキッカケに経済活動の正常化が進むと期待されたためだ。

 しかし、業績を下方修正し今3月期純利益の赤字幅が悪化した空運株のJAL(9201)(東1)や鉄道株のJR東日本<9020>(東1)などが、直近3カ月の赤字幅が縮小したとハヤし立て、1週間で400円高~500円高と出来高を伴って棒上げするのをみると、「水準より変化率」とする投資セオリーはあるものの、フライングとはいわないまでも、買い急ぎではないかと心配になる。

 熱に浮かれているのは、どうもマーケットばかりではないようだ。上場会社も、君子豹変かのように変わり身の早さを発揮しているのである。折から3月期決算会社の第3四半期業績の発表がたけなわとなっていて、業績の上方修正銘柄のオンパレードで、下方修正銘柄などは少数派にとどまっている。上方修正ラッシュは、まことに結構なのだが、問題は、この上方修正の勢いに乗って増配を打ち出す銘柄が相次いでいることにある。

 業績上方修正銘柄のうち、もともと増益業績がさらに増益率を伸ばす真正銘柄は数少なく、大半は、昨年央以降の中国景気や自動車・半導体生産の回復を要因に期初の予想を上方修正し、前期比減益率を縮小する準上方修正株である。いわば、この回復が瞬間風速か継続性があるのかまだ確認が難しい段階にもかかわらず、増配に踏み込んだともいえる。増配急ぎであり、本来なら決算期を締めたあとに経営判断されてしかるべきだろう。

 1年前を思い起こしていただきたい。新型コロナウイル感染症のパンデミック(世界的な大流行)で惹起されたコロナ・ショック時に最も重視された経営政策は、BCP(事業継続計画)で、資金枯渇に備えた手元流動性の確保であった。銀行とのコミットメントライン契約や新株式・債券発行による資金調達を図り、減配や自己株式取得の中止なども資本の社外流出を回避する資本政策として歓迎されさえした。今回の増配ラッシュを「喉元過ぎれば熱さ忘れる」といわれたら、どう反論するのだろうか?

 もちろん当然、「羹に懲りて膾を吹く」との見方も成立する。情勢変化のスピードに追随できないトラウマが、投資行動や経営政策を制限する敗北主義との叱責である。どちらが正解かは、これからの経過次第となる。そこで今週の当コラムでは、「アフター・コロナ」を先取りするに違いない正統派銘柄に照準を当てることにした。製造小売りで値がさ主力株のファーストリテイリング<9983>(東1)の「SPA(自社ブランドを販売するアパレル専門店)」関連株の対抗馬に名乗りを上げた「SPF(食品製造小売り)」関連株である。言い出しっぺのディスカウントスーパーの大黒天物産<2791>(東1)を先頭にバラエティに富んだ銘柄が浮上するだけに、「アフター・コロナ」先取りの新ビジネスモデル株として要マークである。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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