駿河湾深海で発見された新種の巨大深海魚、「ヨコヅナイワシ」と命名

2021年1月28日 20:49

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 JAMSTECなどのチームが駿河湾深海で発見したセキトリイワシ科クログチイワシ属の新種に「ヨコヅナイワシ (Narcetes shonanmaruae)」と命名したそうだ(プレスリリース論文動画)。

ヨコヅナイワシは全長約140cm、体重25kgに達し、セキトリイワシ科魚類の中で最大種となる。2016年に神奈川県立海洋科学高等学校の実習船「湘南丸」による深海調査で捕獲され、分類学的検討により新種であることが判明した。セキトリイワシ科魚類の中では非常に大型であることから和名を「ヨコヅナイワシ」とし、湘南丸にちなんで種小名を「shonanmaruae」と命名したとのこと。JAMSTECでは水深2,572mに設置した餌付きのカメラシステム「ベイトカメラ」の映像により、生きたヨコヅナイワシの姿もとらえている。

セキトリイワシ科魚類はゼラチン質プランクトンを餌とするものが多いのに対し、ヨコヅナイワシは胃の内容物などが魚食性を示し、駿河湾深部で生態ピラミッドの頂点に立つトップ・プレデターである可能性が極めて高いことも判明したという。セキトリイワシは食味が悪いため漁の対象になることはないが、漁業が大深度化する傾向があることから個体数の少ないとみられるヨコヅナイワシが影響を受け、生態系バランスの崩壊につながることも懸念される。

駿河湾のような調査研究が進んでいる近海でも新たに1mを超える新種の魚類が発見されることは、海洋生物の多様性に関する知見が不十分であることを示す。JAMSTECでは迅速かつ簡便に海洋生態系の現状を把握する手法の開発に取り組み、地球環境変動が深海生態系に及ぼす影響を正確に評価できる研究開発を推進する予定とのことだ。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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