ダカールラリー、チームトヨタのハイラックスが総合2位 チームは全車完走

2021年1月22日 09:06

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

TOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組のハイラックス 最後まで首位争いを繰り広げ総合2位で終えた

TOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組のハイラックス 最後まで首位争いを繰り広げ総合2位で終えた[写真拡大]

 13日間で全12ステージ、競技区間4400kmにわたって競われた「ダカールラリー2021」が1月15日にゴールを迎えた。前日まで総合トップだったステファン・ペテランセル(X-Raid MINI JCW)が最終ステージ終えて総合優勝を飾った。「ミスター・ダカール」と呼ばれるペテランセルは通算14度目の栄冠を勝ち取った。

 2019年に総合優勝したTOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ(TOYOTA HILUX)は、最終日のステージを2位で終えたが、ペテランセルと13分51秒のギャップを埋めるに至らず、総合2位。「砂漠の王」と呼ばれるチームトヨタのエースは、今大会最多となる5度のステージでトップをゲットしながら、セカンドポジションとなった。

 最後のステージでは、200kmの長丁場をTOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が最後まで首位争いを繰り広げ、最終ステージ2位、総合2位でフィニッシュしたものの、逆転にはおよばなかった。

 ジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロ組はステージ中盤でパンクとナビゲーションによりタイムをロスするも、このステージ12を10位でフィニッシュして総合8位に入り、TGRのハイラックスは2台がトップ10フィニッシュ。シャミア・ヴァリアワ/デニス・マーフィ組はこの難しいラリーを総合21位で完走した。

 今大会、トヨタ・ハイラックスは全12ステージで8回のステージトップを獲得、総合優勝こそ得られなかったものの、ハイラックスの速さと信頼性を証明した。

 今年のダカールラリーは、まずスタート前日の1月2日に初日のスタート順を決定するプロローグランが行なわれ、チームトヨタのアル-アティヤ/ボーメル組がトップタイムをマーク。幸先良く長いラリーのスタートを先頭で幕を開けた。その後。アル-アティヤ/ボーメル組は、本格的な砂丘が舞台となったステージ2からステージ4まで3連続でステージ優勝。総合での首位との差を4分以内にまで縮めていた。

 ステージ6でアル-アティヤ/ボーメル組が3位でフィニッシュし総合2位、ド・ヴィリエール/ハロ組が総合9位と、チームトヨタは2台のハイラックスが、トップ10圏内で折り返した。

 リヤドでの中間休息日を経て、後半戦はまず2日連続でテクニカルサポートの受けられないマラソンステージで、2日目にアル-アティヤ/ボーメル組が4度目のステージ優勝。このステージ8では、ヴァリアワ/マーフィ組が7位で走り切り、自身初となるトップ10フィニッシュした。

 ステージ9は荒れた路面でのパンクに苦しみ、アル-アティヤ/ボーメル組はステージ2位フィニッシュながら、総合首位との差は18分へと広がる。しかし、アル-アティヤ/ボーメル組は追撃を続け、最後まで逆転を目指しハイラックスと共にプッシュを続け、最終ステージでも2位で僅かに首位との差を詰めたが、逆転には至らなかった。(編集担当:吉田恒)

■関連記事
TOYOTA GAZOO Racing、フェルナンド・アロンソと「ダカールラリー2020」参戦
トヨタ、社員による走行距離2万kmにおよぶ“5大陸走破プロジェクト第3弾”を南米で開始

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事