コロナ関連の破たん804件に 年明け以降の資金繰り懸念高まる 東京商工リサーチ

2020年12月19日 17:40

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 東京商工リサーチ18日、新型コロナウイルス感染症の影響で経営破たんした国内事業者数が、前週から17件増え、累計で804件に達したと発表。小規模事業者の多い飲食業を中心に12月も3桁ペースで推移している。

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 中国でコロナ感染症が発見されてから1年が経過し、ワクチンの接種が一部の国で始まったものの、景気はいまだ先行きの目処が立たない。日本各地で新規感染者や重症者が増える中、GoToキャンペーンの中止で予約キャンセルの相次ぐ事業者は、年明け以降の資金繰りに不安を抱える。

 東京都は19日、都内で736人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表。11月中旬頃より感染が拡大する中、19日までの直近1週間における1日当たりの平均感染者数は592人と、前週の481人や前々週の452人から大幅に増えた。東京都が2021年1月11日までの旅行自粛や飲食店の時短営業を呼びかけていたところ、政府もGoToトラベルの一時中止を決定。飲食業など繁忙期に売上を確保できない事業者は、年明けの資金繰りに不安を抱えながら年越しを迎える。

 多くの事業者は、4月ないし5月頃より政府の各種給付金や無利子融資などで資金繰りが改善された。コロナの影響が長引く中、政府は2021年に2020年を上回る規模の資金繰り支援ができるよう、財政投融資計画を立てる予定。一方、売上の回復に目処が立たない中で返済義務のある借入ればかりが増える状況に、将来への不安を感じる事業者も多い。

 新型コロナウイルスの世界における累計感染者数は、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば日本時間19日午後4時時点で7,567万人超(前週比+452万人)、死者数は167万人(同+8万人)を超えた。国別では、米国が1,745万人超(同+160万人)と最多で、次いでインドが1,000万(+18万人)となった。以下、ブラジル716万人、ロシア276万人、フランス249万人、イギリス198万人、トルコ192万人、イタリア192万人、スペイン179万人が続く。日本の累計感染者数は19万人を超えた。

 かかる状況下、東京商工リサーチは新型コロナウイルスに関連する経営破たん事業者数が、18日16:00時点で804件に達したと発表。このうち742件が負債1,000万円以上の私的整理ないし法的整理。再建型の民事再生法ではなく消滅型の破産を選ぶ事業者が約9割を占める状況。コロナの影響が長引く中、再建を断念する事業者の割合は高い。

 地域別では、東京での破たん件数が193件と圧倒的に多く、大阪、兵庫、神奈川、愛知、北海道が続く。いずれもコロナ感染者数が目立つ地域。年末年始をまたぐ形でGoToキャンペーンの一時中止が決定したことに加え、飲食店等への時短営業が要請される中、これら地域を中心に経済回復の遅れが懸念される。(記事:dailyst・記事一覧を見る

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