H&M、リサイクルシステム「Looop」で不要な衣類を新たなファッションアイテムに変換

2020年10月13日 17:54

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記事提供元:アパレルウェブ

 H&Mは、衣類から衣類へのリサイクルシステム「Looop(ループ)」をスウェーデンにて導入。不要となった衣類から、新しいファッションアイテムを生み出すことを可能にする。H&Mはファッションの「ループを閉じる(closing the loop、ゴミや有害物質を外に出さない)」ことを目標に掲げており、古着にも価値があり、決して廃棄されるべきではないことを、このリサイクルシステムを用いてお客様に視覚的に訴求する。
 衣類から衣類へのリサイクルを可能にするシステム「Looop」は、10月12日にストックホルムのドロットニンガータン(Drottninggatan)店で公開され、同システムがファッション小売業の店舗に設置されるのは、これが初めてとなる。今回の取り組みは大きな計画の一部にすぎず、H&Mは最終的に循環型でクライメットポジティブなファッション産業を目指し、その実現に向けて数多くの魅力的なプロジェクトを進めている。H&Mはできる限り長く着続けたくなるファッションを提供すると同時に、革新的な素材や製造工程を取り入れている。



 「私たちはファッション産業の変革を目指し、純資源の使用量を削減すべく常に新しいテクノロジーやイノベーションを模索しています。真の変化を実現するには、お客様と共に取り組むことが鍵となります。『Looop』の導入がどうお客様にインスピレーションをもたらすか、とても楽しみにしています」(H&Mサステナビリティ・マネージャー、パスカル・ブルン(Pascal Brun))
【Looopについて】
 「Looop」は、複数の古着を分解して組み合わせ、新しい服を生み出す技術を使用している。投入された服は洗浄された後、繊維レベルへ裁断され新たな糸となり、それらを再び編み込むことで、新たなファッションアイテムとなる。新たに製造されるアイテムの強度を保つために、その製造工程ではサステナブルに調達された純資源もある程度追加されるが、H&Mは可能な限りその使用量を最小限にすることを目指している。また、このシステムでは水も化学薬品も一切使用しないため、ゼロから衣類を製造するよりも、大幅に環境への負荷を抑えることができる。



 H&Mは、サステナブルなファッション産業への変化を導きたいと考えている。2013年にファッション小売業で初めて、世界規模で古着回収サービスを開始し、そして今、衣類から衣類へのリサイクルシステム「Looop」を導入し、次なる一歩を踏み出している。
 H&Mのロイヤリティプログラムのメンバーに登録されているお客様は、100スウェーデン・クローナ(約1,200円)でLooopを使用して古着を新たなファッションアイテムへとリサイクルでき、メンバー登録をされていない一般のお客様は、150スウェーデン・クローナ(約1,700円)でご利用できる。すべての収益は素材に関する研究費用にあてられる。H&Mは、2030年までにすべての使用素材を、リサイクルまたはサステナブルに調達された素材へと切り替えることを目標としており、2019年には57%を達成している。
 「Looop」は非営利財団であるH&M Foundation(H&M ファウンデーション)とHKRITA(香港繊維アパレル研究開発センター)、香港を拠点とする繊維メーカーNovetex Textilesの協力により開発された。
 
「Looop」の仕組みについてのより詳しい情報は、こちらのリンクからご覧ください。
https://www2.hm.com/ja_jp/life/culture/inside-h-m/meet-the-machine-turning-old-into-new.html

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