新興市場銘柄ダイジェスト:テノ.は一時ストップ高、シダーが急騰し年初来高値

2020年8月7日 16:42

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記事提供元:フィスコ


*16:42JST 新興市場銘柄ダイジェスト:テノ.は一時ストップ高、シダーが急騰し年初来高値
<4385> メルカリ 5170 +510
急騰し年初来高値。20年6月期の営業損益を193.08億円の赤字(前期実績121.49億円の赤字)と発表。売上高は前期比47.6%増の762.75億円に伸びたものの、広告宣伝費や人件費の増加などが響き、赤字幅が拡大した。ただ、投資抑制やコスト削減で会社予想(250.00億-230.00億円の赤字)より良好な結果となった。通期予想は非開示だが、米国事業やメルペイ事業を積極的に推進していく方針。

<4393> バンクオブイノベ 2419 +115
6日続伸。スマートフォンゲーム「幻獣契約クリプトラクト」と「ミトラスフィア-MITRASPHERE-」の中国本土向け配信に関し、6日にゲーム版号を取得したと発表している。いずれも国内でヒットしたファンタジーRPGで、中国本土での配信開始時期は20年9月期中を予定。中国向けの配信が開始されれば、ユーザー数の増加で将来的な利益拡大が見込めるとの観測から買いが入っているようだ。

<3857> ラック 1101 -102
急落。21年3月期第1四半期(20年4-6月)の営業損益が3.16億円の赤字(前年同期実績は1.45億円の赤字)になったと発表している。セキュリティソリューションサービス(SSS)事業での体制強化等の投資のほか、在宅勤務等の負担に対する全社員への特別支援一時金の支給実施などが響き、赤字額が拡大した。

<7037> テノ. 800 +75
一時ストップ高。20年12月期の営業利益を従来予想の4.71億円から6.01億円(前期実績4.85億円)に上方修正している。公的保育事業の補助金収入に加え、登園自粛要請による変動費の減少や保守的に見積もっていた新規開設関連費用が想定よりも抑制され、利益が押し上げられる見通し。第2四半期累計営業利益は前年同期比43.6%増の3.49億円で着地している。

<7748> ホロン 5200 +700
ストップ高比例配分。前日に21年3月期第1四半期決算を発表、営業利益は前年同期比17.0%増の4.18億円となり、通期計画である前期比71.7%減の4.08億円を超過している。新型コロナウイルスの影響にもかかわらず主要顧客が設備投資計画を維持しており、主力製品のフォトマスク用CD-SEM「Zシリーズ」の販売が計画通り進んだ。業績予想の上方修正への期待感も広がっているもよう。

<2435> シダー 249 +34
急騰し年初来高値。21年3月期第1四半期の営業損益を2.44億円の黒字(前年同期実績0.39億円の赤字)と発表している。施設サービス事業で有料老人ホームの入居率の向上に努め、利益が伸長したことが奏功したほか、管理部門の諸経費抑制などで販管費が減少したことも寄与した。なお、通期計画は非開示としている。《ST》

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