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転職するならTOEICは何点必要? 社会人が目指すべきTOEICスコアとは
英語学習をしている人なら、誰もが知っているTOEIC。会社で試験を受けるように言われて、イヤイヤながら試験を受けた人もいるだろう。
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それにしても、TOEIC以外にも「英検」や「TOEFL」「IELTS」「ケンブリッジ英検」など、名だたる資格がたくさんあるにも関わらず、どうして社会人はこんなにもTOEIC一辺倒なのだろうか。
これには明確な理由がある。
単純に、TOEICを「採用・昇進・海外勤務の要件」に設定している企業が多いからだ。
■転職に必要なTOEICスコアは何点?
転職に必要なTOEICスコアは、実ははっきりとした数字が出ている。2013年にTOEICの主催団体である国際ビジネスコミュニケーション協会がおこなった調査によると、企業が中途採用者に求めるスコアは710点である。
調査年度は少々古いが、グローバル化が進む現在の状況を見ると、これよりも下がることは考えにくい。
では実際に大手企業では、どのくらいのスコアを中途採用の基準に設定しているのだろうか。いくつか有名企業を調べてみた。
【三菱商事】https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/recruit/career/category.html
・総合素材グループ:800点以上
・食品産業グループ:730点以上
【丸紅】https://secure.marubeni-careers.com/u/job.phtml
・保険事業部:800点以上
・情報企画部:730点以上
【本田技研工業】http://www.honda-jobs.com/job/category/
・海外四輪営業:750点以上
・四輪商品企画:730点以上
【ファーストリテイリング】https://www.fastretailing.com/employment/ja/fastretailing/jp/career/marketing/joblist/detail/?id=1261
・商品マーケティング:700点以上
【楽天】https://rakuten.wd1.myworkdayjobs.com/ja-JP/RakutenInc/job/Tokyo-Japan/XMLNAME--Corporate--Legal-Staff_1001702-25
・企業法務:800点以上
すべての企業をチェックしたわけではないが、中途採用であれば、最低でも700点以上、もう少し海外との折衝が多い業務になると、おおよそ800点がひとつの目安になるようだ。
■昇進・海外勤務に必要なTOEICスコアは何点?
前述の通り、中途採用に必要なスコアは700~800点を最低限の基準としている企業が多い。
これが新卒採用になると、「TOEICのスコアは高いに越したことはないが、入社時には特に判断材料として考えていない」としている企業が多い。仮にスコアを求めるにしても、600~700点と、それほど高いスコアは求められないようだ。
昇進に関しても、役員クラスでない限り、そこまで高いスコアは必要ない。バーコードのサトーでは管理職には500点、日本IBMの場合、次長クラスで730点のため、たしかに頑張れば取れそうな点数ではある。
しかし海外勤務になると、一転してかなり高いスコアを求める企業が激増する。
例えば、三井住友銀行の場合、内定式後に受けるTOEICで900点以上、さらに英語での面接に合格すると、入社3年目に海外勤務が確約された「グローバル・コース採用」にエントリーが許される。
ここまで見てきたように、社会人はただやみくもにTOEICを受験してもあまり意味がない。転職するならば、転職先により必要なスコアは異なるし、昇進・海外勤務希望なら、その基準に準じたスコアが必要だ。
TOEICを受ける前に、必要な点数をもう一度しっかりと確認してみて欲しい。(記事:長谷川カオル・記事一覧を見る)
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