【ドル円・7月第4週】「やはり戻り売り」来週以降の展開は超重要【テクニカル分析】

2020年7月25日 18:42

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 今週のドル円について、「やはり戻り売りが的中、来週の展開を注視すべき」このような結論となった。

●マクロ環境のドル円
●ミクロ環境のドル円

【前週は】【ドル円・7月第3週】戻り売り優位の一週間「待ち戦略に特化」【テクニカル分析】

 本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の来週の展望を考える。

 また、今週の分析に関しては日足以下「ミクロ環境」に特化してお届けする。長期的な目線としては先週の記事を参考にして頂きたい。

【ミクロ環境】トレンドラインが強く意識された「短期急落」

 先週のドル円は非常に分かりやすい展開だった。特に、4時間足チャートで分析すると明確に「売りべきポイント」。

 先週のコラム記事にて、「トレンドラインが意識されており、戻り売り戦略が無難」とお伝えした。

 実際に、7月18日の先週末から現時点のドル円は、トレンドラインに2度高値を抑えられ短期的な急落展開となっている。

 つまり、ミクロ環境としては売り優勢。焦点は来週以降に「再び買われるような反発展開があるか?」だ。
【ミクロ環境】ドル円の引けは決済買い?新規買い?

 さて、重要なのは来週のドル円相場で反発展開の見極めだとお伝えした。

 ドル円日足チャートを見ると、週末の引けに関しては「下髭」を付け、買われているのが分かる。

●週末にかけた売りポジションの決済買い
●中期のレジスタンス領域での新規買い

 この下髭に対して、2択の見解をどう捉えるか?が重要だ。決済買いなら、来週は明確に売り優勢、新規買いならジリ上げ展開が予想される。

 ただし、筆者としては、一時的な決済買いだと結論付けた。



 一時的な決済買いと考える理由は2つ。

 1つ目は、同じ水準まで下げてきた過去3回の安値。3回中で最も陰線の実体が大きいのが今回の下落だ。

 つまり、相対的に見て今回の下髭は「あまり買われていない」「反発としては弱すぎる」と言える。


 2つ目の理由は、より明確だ。
 
 ドル円相場は、レンジの下方向へブレイクした展開を作っている。過去10日間も概ね70pips程度のレンジ相場を継続していた。

 今週末の陰線は、明確にレンジを下へ抜けている。
 つまり、レンジブレイク→価格が下がるといった心理が働きやすい。

 来週の相場は、売り優勢の展開が可能性としては高いだろう。しかし、絶好の売り場である「トレンドライン」から下がっているのも加味したい。

 週明けから売るには、後発組でリスクも伴う意識を持つべきだ。少なくとも、レンジの下限までは引き付けて売るのが無難だろう。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る

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