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コロナ第2波の予兆か、「飲食店来店者」が再度減少傾向
新型コロナウイルス禍が依然、暗雲として日本の空を覆っている。本稿を作成している時点(7月15日)で、東京都の新たな感染者数は7日連続100人を超えた(16日には過去最多の感染者数を更新している)。こうした事態を契機に「第2波襲来」論が問沙汰されている。「東京都問題」(菅義偉官房長官)VS「国策の範疇」(小池百合子都知事)といった成り行きも、不安を一掃煽っている。
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ウイルス禍の収束を図りつつ経済再生を・・・とする国策は真に実現するのか。新型インフルエンザ等対策特別措置法による「緊急事態宣言」が再発令となれば、国策は大きな壁にぶち当たることになる。
発令された場合、既に体験済みのように「外出自粛要請」「学校・映画館・劇場などの使用制限・停止」などが各自治体の判断でなされることになる。一口で言えば発令解除前に逆戻り。
そんな折、トレタという企業から「回復傾向にあった飲食店の来店人数が減少傾向に転じている」とする内容が、データ付きで発信された。トレタは高級レストランから居酒屋まで約1万店向けに「予約/顧客台帳の管理システム(トレタ○R)」を開発・販売している。
配信されたデータは、2020年1月第3週(13日~19日)から7月第2週(6日~12日)まで26週間の来店人数を、それぞれ前年同月同週比で集計したものだ。
こんな推移になっている。緊急事態宣言発令(4月7日)の週は前年同週比で10.91%。翌々週には7.16%まで落ち込んだ。
そして明らかな回復の兆しを見せ始めたのは緊急事態宣言解除(5月25日)の週。25.30%に戻った。そして6月29日に始まる週では55.79%と、半数を超えるほどにまで回復。しかしそれが7月6日から12日の週には3週間ぶりに50%を割り込んでいる(49.93%)。東京都の新感染者数6日連続100人超と重なる。
トレタではデータ発信と合わせ、こんな見方を付記している。
前記とダブルが「回復基調にあったものが減少に転じている。都道府県別では静岡県のみ前週より増加したが、それ以外は減少となった」。また「通常は月曜日の来店人数が下がり、週末に向けて徐々に増え、週末にピークとなるが日曜日の来店人数が大きく落ち込んだ。感染者数の増加が影響しているものと考えられる」。
考えようでは生活者は「東京都の新感染者数増」というトレンドから、「第2波に備え始めた」とも言える。
緊急事態の再宣言は心身を蝕む「巣籠り生活」を意味する。困る。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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