映画『すばらしき世界』西川美和最新作、役所広司主演で直木賞作家の小説「身分帳」を映画化

2020年7月11日 09:34

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記事提供元:ファッションプレス

 映画『すばらしき世界』が、2021年春に全国公開される。

■西川美和監督最新作、直木賞作家・佐木隆三の小説「身分帳」が原案

 『蛇イチゴ』『ゆれる』など、これまでオリジナルにこだわり続けてきた映画監督・西川美和。本作は、西川にとって、キャリア初となる小説を基に製作にした濃密な人間ドラマだ。

 原案となるのは、小説「復讐するは我にあり」で直木賞を受賞した佐木隆三が、1990年に刊行した「身分帳」。映画では、舞台を約35年後に移し、現代の物語としてリアルに映し出す。

 小説「身分帳」とはー
人生の大半を獄中で暮らした男には、戸籍がなかった。出所して改めて日常社会と向かい合い、純粋な魂の持ち主であるこの人物はどう生きたか。彼に代ってその数奇な“身分帳”(刑務所内の個人記録)を精緻に構成して、鮮烈な文学作品に結実させた労作。

■主演は役所広司

 ストーリーの主人公は、人生の大半を刑務所で過ごし、社会から“置いてけぼり”を食らいながらもまっすぐ過ぎる三上という男。

 演じるのは、日本を代表する名優・役所広司だ。2018年公開の主演映画『孤狼の血』では、『Shall we ダンス?』『うなぎ』に続き、自身3度目の日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞受賞。圧巻の演技力で、国内外から高い評価評価を受ける役所は、本作について下記のようにコメント。

■役所広司コメント

 三上という得体のしれない男の役を頂きました。面白さと難しさを感じました。今日撮影したシーンを明日撮るシーンの手掛かりにしながら、最後までこの男はどんな人間なんだろう?と自分に問いかけていました。人生のほとんどを刑務所の中で過ごした男が出所してから見た私たちの世界は、本当にすばらしい世界なんだろうか?タイトルの『すばらしき世界』をお客様がどのように感じるのか?楽しみです。

■脇を固める豪華キャスト陣

 作品のカギを握るキャストにも、名実ともに豪華な面々が勢揃い。

 三上が自らテレビ局へ送った、刑務所内の個人台帳である「身分帳」を手にするテレビディレクターは、『タロウのバカ』『泣く子はいねぇが』出演の仲野太賀。

 また、三上が更生してゆく様子をテレビ番組にしようと、獲物を狙うように近づくテレビプロデューサーは、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』など、立て続けに出演作の公開を控える女優・長澤まさみが務める。

その他、橋爪功や梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、安田成美らが名を連ねる。

■ストーリー

 「今度こそ、まっとうに生きる!」
13年の刑期を終えた三上を待っていたのは、目まぐるしく変化する、想像もつかない世界だった!三上に近づき、彼の姿を面白おかしく番組にしようする2人の若手テレビマン。まっすぐ過ぎるが故にトラブルばかりの元・殺人犯が、いつしか彼らの人生を変えてしまう…?!

【詳細】
『すばらしき世界』
公開日:2021年春
監督:西川美和
脚本:西川美和
出演:役所広司、仲野太賀、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、長澤まさみ、安田成美
原案:佐木隆三著「身分帳」(講談社文庫刊)
配給:ワーナー・ブラザース映画

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