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レバレッジとは? 規制されてきた背景とその魅力 後編
レバレッジが高ければ高いほど、少ない自己資金で大きな利益を生むことができるため、一時期はFXなどのハイレバレッジな投資方法によって億万長者を生み出すことになった。一方で、レバレッジが高いほど、負債についても加速度的に膨れ上がることになることも想像に難くなく、多くの自己破産者を生み出す結果となったことも事実である。そして、際限ないレバレッジは規制の対象となっていったのだ。
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もちろん、こうした規制はギャンブル性の高い過剰な投資を抑制するという理由だけではなく、あくまでも個人資産の保護という観点であることには違いない。FXブームと共に乱立されたFX業者を一掃するために、信託保全の義務付け(投資家から預かった資金は信託銀行が保護する仕組み)や、ロスカット規制(口座に預けた自己資金以上の損失が出た状態になると強制決済される仕組み)なども、同時に行われてきた歴史があるのだ。
さて、規制はされてきたといえども、レバレッジが投資運用の効率を高めることは紛れもない事実であり、FX口座のレバレッジが群を抜いて高いこともまた事実である。直近でいうと、2020年3月9日の1ドル101.1円から、3月24日の1ドル111.7円まで、たったの2週間で10.6円も円安となっているが、この期間で10万円の投資をレバレッジ25倍でしていた場合、25万円程度の利益を得たことになる。
もちろん、FXであろうが、株価であろうが、値動きを予測するのは簡単なことではない。しかしながら、インターネットが一般庶民にまで普及した現代においては、これまで証券会社の一部のアナリストしか手に入れることができなかった投資関係の情報を、いつでもどこでも手に入れることができる時代となっている。また、優秀な分析ツールに関しても、各証券会社から提供されているため、いちいち値動きを分析する手間も省かれている。
このような恵まれた環境下で、回転効率の良い資産運用を選択できるのであれば、もちろんそのリスクを十分に理解したうえではあるが、レバレッジを効かせた投資運用にチャレンジするということは、決して間違いではないといえるだろう。(記事:小林弘卓・記事一覧を見る)
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