異星人探査、電波だけでなく太陽光設備の反射や大気汚染なども対象に

2020年6月22日 17:59

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 異星人の発する電波を見つけて、地球外知的生命を探査することを目的に活動している地球外知的生命体探査(SETI:Search for ExtraTerrestrial Intelligence)だが、現時点では具体的な成果が上がっていない。そこで、太陽系外惑星における異星人の別の活動痕跡を探すことで、探索範囲を広げようとする計画が立ち上がったようである(soraeNewsCenterCENTER FOR ASTROPHYSICS)。

米ロチェスター大学とハーバード大学が発表したのは、一つ目が惑星上に設置されたソーラーパネルの光の反射を検出する方法で、例えば自転と公転が同期している惑星においては、惑星の片面が大量のソーラーパネルに覆われている可能性もあると考えているという。

二つ目は、惑星中の大気汚染の有無を検知する方法で、大気にフロンのような自然界にはほぼ存在しない物質が検出されれば、何らかの文明活動が行われていると判断できるとのこと。

また、最近発表されたノッティンガム大学の別の地球外文明に関する研究では、厳しい見積もりでも、天の川銀河には高度な文明が36以上存在するとされており、人類は銀河に一人きりとは限らなそうである。ただし、銀河内に36文明しか存在しない場合、最寄りの文明までの平均距離は約1万7000光年とのことで、運よく異星人に遭遇するのは難しそうである(soraeその2)。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 宇宙

 関連ストーリー:
SETI、仮想通貨採掘ブームの影響によるGPU高騰で予算不足に 2018年02月19日
SETIの天文学者が考える、地球以外に微生物が存在する可能性のある太陽系の天体7つとは? 2017年09月28日
イギリス、エイリアン探索に本腰を入れる 2013年07月09日
SETILive、地球外知的生命体探査をクラウドソース化 2012年03月03日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事